年の暮れにカスミサンショウウオ

(Photos taken by kemur)

今更感は否めませんが明けましておめでとうございます。

今年ものんびりまったり当ブログにお付き合いいただければ幸いです。

さて、そんなわけで新年一発目。

年末に寒波の中“小さなサンショウウオ”を探した時のお話。

お世話になっているkemurさんからお誘いをいただいたので、

喜んでご一緒させてもらうことに。

目的は「ヒダサンショウウオ」と「カスミサンショウウオ」。

しかし、心配の種が一つ。

“猛烈な寒波”到来。

さてさて、どうなることやら。

決戦当日。

岡山のとある山間部に到着。

したのは良いのだけれど、みるみるリアルタイムで積もっていく雪。

そして吹雪。

「まぁ、なんとかなる...でしょう」

歯切れの悪いセリフしか出ない。


雪の降る山でヒダサンショウウオを探す

「雪とバールと網と人」

何一つ調和がとれていない。犯罪の香りすら漂う。

実績のある場所を散策する。

沢や林床の倒木や岩をひっくり返していく。

姿を見せない黄色い斑紋。

それどころか、目に見えて雪の厚さが増していくではないか!

裏返した倒木に既に積もっている始末。

これ以上はアカンと判断して撤退することに。

折角来てもらったのだから、

なんとか見てもらいたかったのだけれど...無念。

凍てつく里山でカスミサンショウウオを探す

絞り取られた体温を回復すべく、

うどんやら豚汁を貪り後半戦。

カスミサンショウウオである。

“高地型”と“低地型”の2タイプいるが、

今回は低地型を探すことに。

標高も低い里山なので雪も大丈夫。

と思うでしょう?

思った。確かに雪は大丈夫だった。

でも、網は凍った。あっという間に。

雪に埋もれた前半戦よりも遥かに寒い。

地面も綺麗に輝いている。

コタツがなにより恋しい。

暖房の効いた車から気合で一歩を踏み出しポイントへ向かう。

「来てくれているだろうか」

この場所に来るのは二年ぶり。

ちょっと心配しながら水辺を見つめる。

すると、落ち葉の下から顔を出す姿がそこにあった。

凍てつく里山で喜びを噛みしめる二人。

ヒダの鬱憤もあったのだろう、

夢中になって探すとこんなことに。

ここからはkemurさんのターン。

撮る。

どんどん撮る。

これでもかというほど撮っている。

ヒダの鬱憤が(ry

喜んでもらえたようでこちらも嬉しい限りだ。

撮影後は元いた場所にリリース。

来年も会えることを願って。

無事に出会えて本当に良かった。

それもこれも、過酷な環境の中、付き合ってくれたkemurさんのおかげだ。

「次はヒダですね」

リベンジを約束する。

「雪が解けた頃にね」

そう言葉を交わしたが無理だろうな。

雪が解けるまで待てるはずがない。

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