モリアオガエルと梅雨の空

梅雨になったというのにあまり雨が降らない。

降ったら降ったでジメジメして嫌なのだけれど。

関係あるのかないのか、ビワコオオナマズにも相手にされない。

やはり高嶺の花らしい。

そんな荒んだ心を癒してもらうために山に足を運んだ。

滋賀の山奥。

車で登れるところまで登り、そこからは歩き。

駐車場からは一望とまではいかないものの、

綺麗な琵琶湖が顔を覗かせている。

とりあえず、水辺に向かってみよう。

右往左往しながら水辺を探していると、

小さなため池を発見。

目を凝らすとアカハライモリが、

ヒョロヒョロと尾を振りながら泳いでいる。

頭からっぽでぼけーっと眺めていると、

「コロロ….」

と何かが短く囁く。

もしやと思い池に張り出した木の枝を凝視する。

いた!

【モリアオガエル Rhacophorus arboreus】

今年初なので何気に嬉しい。

そう言えば以前、「シュレーゲルアオガエルとはどこが違うの?」

そう質問されたことがある。

一般的に「モリアオは目が赤く、シュレは金色」

と言われている。では上の写真を見てほしい。

メスは確かに赤いがオスは微妙。

これを金色と判断してもおかしくはない。

しかし、シュレの金色はもっと混じりっ気がない。

こちらは以前撮ったシュレーゲルアオガエル。

少しわかりづらいがまっ金金である。

また、モリアオは卵塊を樹上に産むことが大半だが、

シュレは地中に産む。

なので見つけた場所でもある程度は判別できる。

だいぶ話が脱線してしまったが、

繁殖が近いのかオスとメスが抱接している。

泡状の卵塊は見当たらないけれど。

するとそこに平穏を脅かす存在が。

まさかの三匹目。

強引にメスを奪い取ろうとしている。

どうにか体を潜り込ませようとしているが最終的には….。

蹴り落されてこの様である。

『人の恋路を邪魔するやつは…』

というけれど、馬じゃなくて良かったね、カエルさん。

その後何度か愛の争奪戦が繰り広げられるも、

状況が覆ることはなく、しまいには池に蹴り落とされて幕を閉じた。

「古池や蛙飛び込む水の音」

確かに“音”は情緒あるかもしれないが、

その“姿”はとても切ないものだった。

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