常闇のサンショウウオ観察

今年中に生息域だけでも掴んでおきたい二種。

『ブチサンショウウオ』と『オオダイガハラサンショウウオ』。

オオダイガハラは友人を拉致って乗り込むつもりなので良しとして、

問題はもう一方。

なんやかんや自分で探してみたものの尻尾も掴めず、

おまけに最盛期も過ぎてしまっているのが現状だ。

こうなったら“最終手段”。

夜間に源流部に突撃する

これしかない。

昼間でも危険な沢登り。

夜は言わずもがな。

くれぐれも言っておくがマネしない方が良いかと。

やる場合は自己責任で。

視界が悪いことに加え、殺気をやたら放ってくる連中がいるからね

シカぐらいならまだよいが、イノシシ、ツキノワグマとご対面した時はちとツライ。

ちなみに、今回向かう場所はクマが出るという情報があったりなかったり…。

そんな経緯もあって親しい友人に居場所を伝えておいた。

そうすると有難いことに「youtubeでクマに襲われている人の音声がー」

とか言い始めるので、今度会ったら鼻にガムシを詰めてあげたいと思う。

そんなことを言いながらも野山を散策中、電話に付き合ってくれたのでなかなかツンデレである。

さて、本題。

到着して早速辺りを見渡してみると…。

正しく“一寸先は闇”。

ライトを消せば目を開けても閉じても同じ光景が広がる。


渓流に住むドジョウ

それでも恐る恐る水辺を照らすと、ドジョウらしきシルエットが浮かび上がる。

「こんなところにドジョウ?」

そう思いつつ、すくってみる。

何匹か逃した後、やっと捕まえることができた。

『ナガレホトケドジョウ』

山地の渓流に生息するドジョウ。

初めての種類なのでなかなか嬉しい。

普段見ているドジョウとは違ってずんぐりとした印象。

愛嬌たっぷりである。

持って帰ろうかとも思ったけれど、オヤニラミ水槽しかないので断念した。

本来の目的とはかなり違うが、幸先の良いスタートだ。

ただ、サンショウウオの気配はないので次の沢へと向かう。

歩いて移動中赤い点が二つ、こちらの気配をうかがっていたが気にしない。

到着してしばらく探してみた。が、まったく音沙汰なし。

早々に切り上げて別のポイントに向かうべく渓流を渡っていると、

ちょっとした止水にうごめく無数の黒い影が

「なんぞ。これ?」

凝視してみても何のオタマかさっぱり正体がわからない。

しかし、ふと視線を上げると答えが出るのは早かった。

『モリアオガエル』の卵塊。

よく見ると木いっぱい、たわわに実っている。

だが、成体の姿が見えない。

目を凝らしてみると鮮やかなグリーンがいたる所にへばり付いている。

背中に模様が入る個体とそうでないものがいるらしいが、これは模様あり。

付近には模様が無いものもいたが、調子に乗って身を乗り出し長靴が完全浸水したので、

写真は撮らずに切り上げた。

電波が悪く、ちょくちょく切れながらも電話し続けていた友人に、

「だいぶ趣旨が変わってきてるなw」

と言われ、当初の目的に戻る。

しかし、目ぼしい場所は周った。

残された場所は“最深部”。

流石にヤバいと思って行かないと決めていたが、

ちょっとだけ様子を見てみることにした。

到着して一言。

「これはヤバい…。」

光源は欠片もない。

おまけに殺気に満ち満ちている。

ちょっと話しは変わるが、以前登山中に遭難し、

深夜の山を徘徊する羽目になったことがある。

ライトもないので月明かりのみで泣く泣く下山したが、

野生動物が近くにいると“気配”もとい“殺気”でわかる。

相手が動いていなくても感じる、

「これ以上近づくな」

というオーラ。

今回もそんな形容し難い空気が辺り一面に漂っていた

流石にこんな中で観察もクソもないので、車の周辺だけ様子見。

すると、小さなサンショウウオがあちらこちらにいるではないか。

ただ…。

ヒダなんだな~笑。

愛らしい表情に癒されたが、今日は君ではないのでそっと放す。

その後もすくって確認してはみたがヒダばかり。

これ以上、深追いするのもよろしくないので、この場所を後にする。

オオサンショウウオ探し

帰りの道中、夜明けまで時間があったので、

毎年恒例の『オオサンショウウオ観察』へ。

小型サンショウウオと違って“行けば会える”ので本当に癒される存在だ。

ポイントに向かう途中、特徴的で可愛らしい鳴き声が聞こえてきたので、

足を運んでみる。

『カジカガエル』

渓流に生息するカエル。

鳴き声が本当に美しい。

耳が幸せ。

さて、程なくしてオオサンショウウオの待つ場所に到着。

早速、ライトで確認する。

なんか凄いことになっている。

多数のオオサンショウウオが入り乱れている

サイズも体色もまちまちで見てて飽きない。

幼い頃から身近にいたので幼馴染である。

今年も無事に出会えたことが嬉しかった。

違う場所でも発見。

頭を水面に向けて餌が通るのを待っている様子。

う~ん、愛くるし~。

ほんわかした気持ちにさせてもらったところで、別れを告げる。

「来年も会えますように」

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