【食レポ】テナガエビを採って食べてみた in 奄美大島

コロナ禍でなかなか実現できなかった息子と男2人の奄美大島の旅。

感染が落ち着いたタイミングで遂に実現。

”大人の生き物屋”が想像する「That’s 奄美大島の生き物観察」とはちょっと違ったアプローチをしてみた。

“採集”はこども心をくすぐる

親子2人で奄美大島のプランを立てるにあたり、前提が2つある。

・父親は何度も奄美大島を訪れて生き物観察、撮影をしたことがあり、既に奄美には一度燃え尽きている。 

・息子は生き物の観察(探して見る)よりも採集(捕まえて触る)の方が好きである。

この前提を考慮してお互いが楽しめるプランを作りたいものである。

子連れ旅行は基本的には子供の趣向を尊重しているが、あまりに子供優先のプランにすると親には少なからずストレスになることもあるのでWin-Winになるプランニングが重要だと思っている。

ということでまずは初めて奄美大島を訪れる息子に”奄美のスタメン”と呼べる固有種かつ採集活動が禁止されている種を観察してもらいつつ、採取活動も組み込むことにした。

Day1: 奄美のスタメンを観察

今回もいつもお世話になっているNさんにガイドを依頼。

事前に子供の趣向をリクエストしたところ、素敵なコースを考えてくれた。

日が落ちる前からゲンゴロウとシリケンイモリ探して息子のテンションが爆上がりしたところで夕飯をかきこみながら奄美のスタメン(アマミノクロウサギ、ハブ、アマミイシカワガエル、など)を観察。

南風が吹く小雨という最高のコンディションのおかげで真冬には出会うことが少ないハブまで登場してくれたのは幸運だった。

息子もクロウサギやイシカワを自力で見つけるという奮闘を見せ、親馬鹿をキメたことは言うまでもない

テナガエビも採集できたものの、あまりに臭すぎる環境に生息していたため実食には向かず(*トップの画像がその臭いテナガである)。

食べる用の採集は翌日に持ち越すことに。

Day2: 本命・テナガエビ採集

1日目の成功体験で息子のテンションを上がりまくり、2日目の日中はマングローブカヤックでそのテンションを維持しつつ2日目の夜。

今宵は観察よりも採集に集中。

昨年の夏頃、友人からテナガエビのアヒージョという飯テロを食らって釣りで採集に挑んだものの、ことごとく坊主をキメてメンタルを打ち砕かれていたのでその雪辱戦でもある。

Nさんが案内してくれたのは水路と沢の2箇所。

ここでも息子は転倒して全身ずぶ濡れになりながらも自力で採集に成功。

親父も負けじとサンショウウオ(幼生)の採集で身につけた無駄スキルと意地を発揮し、この夜の採集は成功裏に幕を閉じた。

飯テロなるか?いざ実食!

実食については期待値が爆上がりしているが、その期待値を超えてくるのだろうか。

持ち帰って味を見てみることに。

臭みを消すためにまずは料理酒で洗う。
キッチンペーパーで水分を拭き取る。
唐揚げ粉を探したらUSAな粉しかなかった
全方位からUSAになってもらう
寄生虫が心配なので弱火でじっくり揚げ焼きに
テナガ感も残しつつ、無難に着陸した

控えめに言ってうまい。

唐揚げ粉改めフライドチキン粉にも負けないエビ風味

生息環境によっても味に違いがありそうだ。

割と身近にも生息しているし大きさ的も食べ応えがあるので、ウオラーができない季節はエビラーになってもよいかもしれない。

ふんわりと決意させてくれた奄美大島産のテナガエビに感謝である。

息子はというと「なんか汚いから食べたくなーい」と言い放ち、一口も食べることはなかったが。

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