2024年6月から渓流釣りを始めてみた。
「どうせ途中で飽きるだろう」
当初はそんな中途半端な思いで始めた。
しかし実際には、9月のシーズン終了まで熱量が覚めるどころか、逆に燃え上がっていた。
理由はこの魚、「アマゴ」の魅力だ。
アマゴに出会うための"釣り"という手段
今まで釣りは息子にせがまれて釣り堀や管理釣り場でやったことしかなかった。
昔から「糸状のもの」に格別の苦手意識がある自分にとって、釣り糸を使うアクティビティは未開の地に等しかった。
しかしながら、サンショウウオも一息つき、唯一興味を持った「アマゴ」という存在。
燃え尽きないためにも大切にしたい存在だ。
しかし出会うためには「釣り」が必須になる。
仕方なく挑戦してみることに。
すると運良くアマゴが釣れた。
ビギナーズラックとでもいうべきものだったが、「釣果」というものが嬉しかった。
しばらくは「釣果」を求めて闇雲にポイントを渡り歩いた。
そしてイワナのポイントばかり当ててしまい、イワナばかり釣れることに。
しばらくするとイワナには全く興味がなくなり、アマゴだけを追い求めるようになった。
しかも場所によってはウグイやアブラハヤまで混ざるようになる。
それらを「釣り分ける」ことは不可能に近いため、アマゴの当たりを期待して数を釣るか、アマゴが多く生息する(または多く放流されている)ポイントを見つけなくてはならなくなり、釣りというアクティビティの難しさを本格的に体感することになった。
アマゴの魅力とは?
ではなぜアマゴに出会うためにそこまでするのか。
それはパーマークと朱点によって奏でられる特徴的なハーモニーに他ならない。
東日本にはヤマメというよく似た渓流魚が生息しているそうだが、朱点は存在しないそうだ。
そうなると、朱点のあるアマゴに妙な特別感が湧いてくる。
模様も大きさもサンショウウオ同様に個体差があるため釣り飽きることもない。
それに当たりが来たときのドキドキ感が組み合わさる。
生き物採集をする理由としては十分すぎる魅力がこのアマゴという魚には備わっているのだ。
イワナも個体差あるよね?
釣れた魚がアマゴだとわかった瞬間は、たまらないものがあるのだ。
おわりに
このように魅力溢れる魚・アマゴ。
しかし2024年のシーズンは終了し、禁漁期に突入してしまった。
渓流魚はこれが一番の試練かもしれない。
来シーズンまで約半年間という長期間、耐え忍ばなければならない。
本当の闘いは、これからだ。