夜の沢歩き、森歩きにも慣れ、
「いつかイノシシにでもガッツリいかれるんじゃないか」
と思うここ最近。
“慣れ”は危険に対する意識が下がるのでよくない。
魅力あふれる“自然の夜の顔”
それでもやっぱり夜の自然は神秘的かつ魅力的。
普段見れない生き物が拝める良いタイミングなわけで。
ついつい足を運んでしまう。
『ハコネサンショウウオ』
サンショウウオ(幼生)では珍しく河川の本流でもお目にかかれる。
イワナと混生していることも割と多い。
要はそれだけ“遊泳力が高い”わけで。
さながらドジョウのようにニョロニョロ底を這い、
石から石へと移っていく。
おかげで捕まえるのに苦労する。
今年生まれの子が多く、
大きな子はあまりいなかった。
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それにしてもフィールドサイン(生き物の痕跡)がやたら多いし新しい。
時季的なものだろう。
アニマルトラッキングもなかなか楽しい。
あまりにも新しいイノシシの足跡や糞を見るとヒヤッとするが。
渓流部にいると水の流れる音でお互いの音が遮られるから、
バッタリ遭遇してしまうこともなくはない。
現に何度かお見合いしたことがある。
あの目を奪われ身動きもできず、やたらドキドキする感覚。
まさに「一目惚れ」した時と同じ。
したことないけど。
その時は運よく襲われはしなかったが、
某友人は山中で追いかけられたらしい。
それでも無傷で生還するから、
彼の強運には昔から感心させられる。
遭遇率から言えばクマよりはるかに危険だと思う。
まぁ、人様(獣様?)の領地に入っておいて、
「襲ってくる、危険だ」というのはお門違いだと思うが。
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2~3時間散策したけれど目的の生物は発見できなかった。
それでも渓流とは対照的にまったり流れる時間を過ごせた。
もう少し楽しみたい秋の生き物探し。
雪が降る前に。