家から比較的近い場所でブチサンショウウオを探してはみたけれど、
さっぱり見つからない。
ここぞと思った沢は大抵ヒダが陣取っている。
こうなったらちょっと遠征するしかないと考え、
向かったのが中国地方のとある山地。
標高は約800mほど。
ブチを探して深山へ
入山早々、鬱蒼とした森とご対面。
近くに幅60cm程の小さな沢を発見したので、
探してみたものの草や木に日光が遮られ、かなり暗い。
流石にこれでは分が悪い。
仕方なくヘッドライトを投入する。
真昼間に小さな沢をヘッドライトで照らし、
かがみこんでゴソゴソしている。
我ながら怪しい奴だと思ったが、
前日の大雨のせいか人に出会うことはない。
黙々と探してみたが、気配がないので移動する。
先ほどの沢よりもさらに小規模。
水量があるように見えるが、大増水してこの程度なので、
本来であれば相当少ないだろう。
現に近くにハコネがいてもおかしくない水量の沢もあったが、
危険なレベルで増水していた。
魚影が見えたので網を入れてみるとこの通り。(手は冷やしてます)
渓流魚の有無もサンショウウオ探しの大事な指標だ。
イワナを網で捕る技術はサンショウウオ採集の副産物かもしれない。
さて、本題に戻って先ほどの沢を散策。
所々に伐採後の杉の葉があるので、ゆっくり退けてみる。
すると、もの凄く小さいサンショウウオの幼生がちょろっと顔を出す。
慎重に網を入れると難なくネットイン!
ブチサンショウウオ!!
...なのかな。
ヒダとの違いは“爪の有無”。
だれか顕微鏡を!笑
その他にも8匹確認したけれど、
どれも同じサイズ。
どうやら越冬幼生はすべて上陸してしまったようで、
この子たちは新入生のようだ。
主観でしかないが、ブチとヒダでは幼生の色が違うと思う。
ヒダは黄色が混じるのに対してブチはモノクロ。
そう思うのは自分だけだろうか。
詳しい方にご意見願いたい。
なにはともあれ、念願のブチサンショウオを採集できたのはとても嬉しかった。
今年中に見つけたいのはあと一種類。
前回トラウマ並の経験をしたけれど、
リベンジしないとね!
サンショウウオ・イモリ・アシナシイモリのなかま (知られざる動物の世界) | |
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