※ヨシノボリ以外の魚が二種います。さて、だれでしょう?
釣ったり捕まえたりはするが、食べたことがない種が多々存在する。
主な理由、「味の想像ができるから」
味に対して興味を持たなかったという方が正しいか。
しかし、食べてもいないのに一方的に味の評価を押し付けるのはどうなんだろう。
それこそ愚行である。
“食わず嫌い”と方向は似て異なる。
「外見や臭いが気になるから嫌い」至極当然の理由だ。
ミミズを食えと言われればもちろん断る。
これは経験からくる“好まない”である。
ぐだぐだと書いているが、
「経験してもいないことを想像だけで分かった風な口をきくな」と言いたいわけだ。
自分に対して。無理して食べるわけではない。
「もしかすると、想像とは全く違う味かもしれない」
そう物の見方を変えたところ興味が湧いてきたという単純なお話。
さて、今回は『ヨシノボリ』
言わずと知れたガサガサで捕れる代表種である。
水でざっと洗い大きなものは内臓を出す。中、小型はそのままで。
調理法は“塩焼き”。
揚げると本来の味が分かり辛いので却下。
残念ながら炭火焼きができる設備がないのでフライパンを使用。
“生”が一番怖い(寄生虫)ので仕上げに少量の料理酒を振って蒸す。
この時点でもはや塩焼きですらなくなっていることに当の本人は気付いていない。
こんな具合に仕上がりました。
「見てくれがすこぶる悪い」
自分の料理はだいたい着陸に失敗するのでいつも通りである。
果たしてお味は....
問題は味。
小さいものを一口食べてみる。ふむ。
身にクセや臭みはなく淡泊でとても食べやすい。
言ってしまうと旨味も少ないが。
一点、内臓に若干のクセがある。
私はむしろ好きな方なので問題ないが、
魚の内臓系の味が嫌いな人であれば、気になるかもしれない。
手間でも内臓を取ってしまうか、やはり揚げてしまえばまったく問題ないだろう。
想像ではもっと骨が当たり味にも雑味があるかと思ったが、美味しくいただけた。
「やべぇ!めっちゃうめぇ!」とならないまでも、
日本酒のあてにちょこちょこ食べるには魅力的ではないだろうか。