昨年の11月ごろ。
和歌山にて採集した「タナバタウオ」。
漢字にすると「七夕魚」。
今も我が家で優雅に泳いでおります。
あまり前面に出てきて愛嬌をまき散らすタイプではありませんが、
魅力あふれる魚なのでご紹介します。
タナバタウオとは?
日本では主に南太平洋に分布しており、
浅い岩礁域やタイドプールで見られます。
スズメダイのようによく泳ぐ魚ではなく、
石の間やサンゴの隙間に身を潜めているタイプ。
採集した時もこぶし大の石を退けたら微動だにしなかったので、
あっさり掬うことができました。
しかし、本気を出すと素早く石から石へと移動していくので捕まえるには骨が折れます。
いくつか種類があって、我が家の個体は「タナバタウオ」。
マリンアクアリウムでは「シモフリタナバタウオ」も有名ですね。
飼育環境
我が家の飼育環境です。
もちろん、これが「正解」というわけではないのであしからず。
水槽は60cm規格水槽。
上部フィルターで水替えは2週間に1~2回程度。
水質にはうるさくないので、
フィルター性能よっては月に一回でも大丈夫だと思います。
水温は24℃前後、冬場はヒーターを入れて調節してます。
性格は臆病でライブロックなどの隙間から顔を出す程度。
なので隠れ家は多いほうが〇。
慣れれば近寄ってきますが、
餌を食べるとすぐに住処へ戻っていきます。
それがまた、かわいいところです。
エサ
肉食性で甲殻類が大好物。
特にエビには目の色を変えて襲いかかります。
迎え入れた当初はイソスジエビや小型のカニ、冷凍イサザアミをあげて、
慣れてきたらクリルをメイン餌にしました。
生餌がなくてもスーパーでエビや魚の切り身を買って与えると、
選り好みせず食べてくれます。
人口飼料にも簡単に餌付きますし、給餌の面で頭を抱えることはないでしょう。
混泳
基本的に肉食なので、あまりにも小型の魚は注意が必要です。
積極的に襲うことはまずないですが、
「気づいたらいない...」という現象が起こりかねません。
ただ、ある程度の大きさがあればまったく眼中にないらしく、
・ソラスズメダイ
・イチモンスズメダイ
・ネズスズメダイ
・イソカサゴ(小)
・ギンユゴイ
は問題なく混泳できました。
もちろん甲殻類はもっての外。
混泳ではなく給餌になります。
また、同種を混泳させると強いものが弱いものを執拗に追いかけまわします。
隠れ家を多くすればある程度は回避できますが、
ストレスが大きいので単独飼育が良いと思います。
とても飼いやすいタナバタウオ
水質にもうるさくなく、餌は好き嫌いせず食べてくれるタナバタウオ。
とても飼育しやすい魚なので、
海で見かけた際は採集、飼育に挑戦されてみてはいかがでしょう。