卵嚢から幼生まで!カスミサンショウウオとヒダサンショウウオを探して

※友人からもらった写真もいくつか登場します

今回は友人と“サンショウウオ探し”に行ってきた。

サンショウウオに興味を持ってくれる人はなかなかいないので、

とても喜ばしいことだ。

付き合ってくれる友人に本当に感謝である。


カスミを探して深夜の深山へ

昼過ぎに集合して日没前に現地入り。

最初のターゲットは『カスミサンショウウオ』。

サンショウウオの楽しさ”を教えてくれたサンショウウオだけに、

思い入れは深い。

ただ、1月には既に幼生を確認していたので、

時期的に少し心配があった。

まぁ、そんな心配は開始早々必要なくなったのだけれど。

日がほぼ沈み薄暗い中、

友人が入れた網に小さいけれど、確かな存在感を感じる。

カスミサンショウウオの幼生。

無事に出会うことができて一安心。

コロコロとした顔つきがなんとも言えない。

一匹だけではなく多数の幼生がいた。

そして成体も。

一網ごとに様々な大きさのサンショウウオが顔を見せる。

個体ごとに体色や模様が異なっていて飽きることはない。

おまけに卵嚢まで。

いろいろな発生段階のものがあり、

内部で動き回っているものもちらほら。

卵嚢から成体まで予想以上の数が観察でき、

大満足の結果だ。

写真を撮ったりして騒いでいたのだけれど、

ふと気が付けば、辺り一面真っ暗

“時間を忘れる”とは正にこのことだろう。

一人では怖くて仕方なかったと思う。

ただ、今回は二人。

とても心強いものがある。

おかげで安心して帰路に就くことができた。


木漏れ日の中のヒダ探し

そして、一眠りしてサンショウウオ観察二日目。

『ヒダサンショウウオ』に会いに行く。

舗装されていない道を進み、小さな沢へと向かう。

車から出ると少々肌寒い。

網で丁寧に石や流木、落ち葉を探っていくと、

綺麗な斑模様が目に入る。

成体の華やかさも良いけれど、幼生の模様と色も素晴らしい。

例え、ずっとこのままでも飼育したいと思うだろう。

その後、もう一個体見つけ幼生は十分堪能したので、

成体を探してみた。

けれど、なかなか見つからず相当な数の倒木or石をひっくり返す羽目になる。

それでも苦労の甲斐あって、なんとか対面することができた。

黄色い斑点がとても美しい個体だ。

サンショウウオ観察は一筋縄ではいかないことの方が多く、

苦労することもしばしば。

しかし、見つけた時の感動は言い表すことができないほど、

心に響くものがあると、そう思う。

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