「琵琶湖のコアユ」
この時期になると大群で湖岸に押し寄せてくる。
それを狙ってアユ釣りおじさんが河口に集結する。
「始まったな、琵琶湖の春!」
桜とはまた違った毎年恒例の景色に春の訪れを感じる。
まだ少し肌寒い夕暮れ時にコアユ捕りに向かう。
竿じゃなく投網を携えて。
一投で大量捕獲!
市街地を流れる小さな水路が琵琶湖へと繋がっていて、
それが注ぎ込む流入部を目がけて一投。
若干の濁りの中、小さな魚体がきらめいている。
なかなか立派なコアユ。
むしろ大き過ぎるぐらいだ。
コアユは小さなものの方が美味しい。
大きいと苔と一緒に砂を食んでいることが多い。
内臓を取りだせばいい話。
けれど、あの独特の“苦み”が好きな人もいる。
かく言う私もその一人なわけで。
去年は大きめのアユを取って喜んで天ぷらにしたものの、
「全力で砂の食感」に心を砕かれかけた。
別の意味で苦い思い出がある。
このサイズがちょうどいい。
揚げるとクセもなく絶品、スナック感覚でいくらでも食べれてしまう。
お酒のあてにも持ってこい。
投網じゃなくとも釣りで楽しくgetできるからオススメだ。
夕飯には十分な量を確保。
30分後には素揚げになって食卓に並んだ。
まだ、シーズンは始まったばかり。
存分に楽しみたい所存です。