サンショウウオ観察用おすすめ道具

「生き物観察用の装備」と聞いて何を思い浮かべるだろう。

望遠レンズ?三脚?それとも胴長?タモ網?

観察する生き物に応じて装備は変わってくるもの。

今回はトトコレの名物コンテンツである「サンショウウオ観察」用のおすすめアイテムをご紹介。

サンショウウオの観察は危険と隣り合わせ

どんな生き物を観察するにしても、

死守しなければならないのが「身の安全」である

そのためにはある程度、道具も必要なわけだ。

ご承知の通り、この世の中、気合いと根性だけではどうにもならないことも多い。

フィールドには危険がいっぱい。

サンショウウオの観察を始めてから率直に感じた。「けっこう危ないな。」と。

良い年をした男どもがヘッドライトを装着して胴長を履き、

山に突撃する姿が一般の目から見て「危ない」というのはもちろん、

サンショウウオが生息するフィールドは流れが急な河川、

足場の悪い沢など哺乳類や鳥類の観察では通常経験しないような危険もいっぱいだ。

しかも相手が夜行性のため、夜間に観察しに行くことも多くなる。

説明不要かと思うが、夜中に山に突撃するなどリスクの塊に突撃するようなもの

あまり脅かすようなことは書きたくないけれど、サンショウウオの観察は簡単ではない。

それ相応の覚悟も必要になることをお忘れなく。

恐怖心に打ち勝つ強いハートも必要。
サンショウウオではないが、奄美大島でアマミイシカワガエルを撮影中に沢から滑落した際の傷。これは痛かった・・・この事件がきっかけとなり、両性類観察にはそれなりの装備が必要だと悟った。

探索の際は一眼レフカメラは携行しないことが多い

重くて活動量を妨げるばかりか、ちょっとしたミスがカメラの故障に繋がることも。

実は筆者、初めてオオサンショウウオを本格的に探索した際、

川のド真ん中で豪快にコケてしまったことがある

しかも一眼レフカメラをぶら下げた状態で

その後の惨状はご想像にお任せしよう。

両生類の撮影には防水コンデジが最強ではないだろうか。

今回は観察用装備の定番である「胴長」「タモ網」等ではなく、

筆者のこれまでの失敗経験から、

「自らの身を守りつつ、心地よく観察するための装備」を厳選して紹介したい。

※筆者が自分の判断と趣味趣向で使っているアイテムであり、身の安全を保障するものではありません。

アクアシューズ

主に夏場にオオサンショウウオを観察する際に活躍するアイテム。

水深の浅い河川を攻める際に使う。

オオサンショウウオが生息しているような山間部の清流の川底は非常に滑りやすい。

このシューズはソールがしっかりしており、

胴長のそれよりも滑りにくいと感じる(あくまで個人の感想である)。

シュノーケリング用のシューズでもソールがしっかりとしたつくりのものなら良いかもしれない。

ちなみに筆者は胴長(ウェーダー)が嫌いなのだ。

最大の理由は用を足しづらいから。そして蒸れるから。水中で脚を動かしづらいから。

理由を挙げればキリがない。

夏限定となるが、ラッシュガード上下に海パン、そしてこのシューズを履いて観察するのが一番性に合っている。

とは言え、川の水は想像以上に冷たいため夏以外の時期は大嫌いな胴長のお世話になることとなる。

※川での観察は危険を伴うため、十分ご注意を。そして観察は自己責任で。

トレッキングポール

「サンショウウオ観察にトレッキングポール?」

と思われる方もいらっしゃると思うが、これが効果絶大。

オオサンショウウオを探索する際は、上で紹介したアクアシューズと併用する。

前述の「オオサン探して川の真ん中で転倒事件」が発生した際、

転倒防止用装備として思いついたのがこのトレッキングポールだった。

ねじって長さを調整するものもよいが、このようなカムロックタイプの方が調整が楽だ。

いざ使用してみると、これがとても良い。例えるなら、脚が1本増えて三脚になったような気分

コケることもなくなった。

そして川歩きは想像以上に体力を消耗するため、

トレッキングポール本来の機能(疲労軽減)も十分活用できる。

オオサンショウウオだけでなく、山間部に生息する小型サンショウウオを探す際にも持っておくと便利なアイテムだ。

チェーンスパイク

前述の「奄美大島滑落事件」の反省から、導入したこのアイテム

すべりやすい苔、濡れた木の根、細かい砂礫、おまけに傾斜もころころ変わる・・・めまぐるしく変化する沢の状況に対応するべく導入。

装着した状態。スパイクは10本。たとえ同行者の言動にイラついたとしても、この足で蹴らないように注意が必要。

これが大正解だった。 現在は主に沢で流水性サンショウウオを探索する際に使用している。

本来はトレッキングにおいて、

アイゼンを装備するほどでもない残雪があった場合に備えて"気休め程度に"準備しておく装備だそうだ。

しかしサンショウウオ探索においては主役級の活躍を見せている

長靴にも装備できる

防寒グローブ

こちらは流水性の小型サンショウウオはもちろん、

止水性の小型サンショウウオの探索時にも威力を発揮する。

彼らの中には真冬に繁殖期を迎える種類もいて、その時期が最も観察しやすい。

そのため、凍てつく寒さに耐えながらフィールドに出かけることとなる。年末から3月にかけて。

全てが凍てつく世界。歩くと雑草がシャリシャリと音を立てる。

日本が一番寒い時期に、これまたさらに寒い山間部の水場で繁殖する彼ら。並の装備で参上しようものなら、しっぺ返しを食らう。

手が凍るような経験をされた方も多いのでは。

そんな極寒の環境で威力を発揮するのがこれ

この裏地があなたのおててをやさしく包み込む。

外側はもちろん完全防水。暖かい裏地がお肌をやさしく包み込む。装着時の癒し効果は「今日はもうサンショウウオはやめとこうかな。寒いし。」と思わせるに十分。ぜひお試しあれ。

終わりに

「こんな装備なくてもいけるでしょ。」、そう思われる方もいるかもしれないが、念には念を。

何かあってからでは元も子もない。

「サンショウウオ探してて怪我しました。」

なんてことになったら会社や学校に説明しても理解されづらいし、

何より家族や友人・恋人を悲しませる(はず)。踏んだり蹴ったりだ。

何度も繰り返して恐縮だが、観察は常に危険と隣り合わせ。

準備はしっかり整えてから自己責任で観察に臨むようにしよう。

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