全身透明な不思議な魚「シロウオ」を探す

3月の終わり、本格的に気温が上がって桜も咲き始めるころ。

「気になる魚はいないかな~」と考えていたら、ふと頭に浮かんできたのが「シロウオ」だった。

去年、とある河川の河口で見たことはあるのだけれど、ちゃんと観察せずに終わってしまった。

今回はじっくり観察して、できれば写真も撮りたいところ。

河口を攻めたらいきなりシロウオが登場

知っている場所は面白くないので、新規開拓する。

セオリーだと思って河口から上流を目指す。開始から10分。いきなりシロウオの登場である。

苦労するほどモチベーションが上がるタイプなので、少し拍子抜けしたけれど嬉しいものは嬉しい。

じっくり見てみると、本当にスケスケ。

頭の先から尾まで透明で、体の中まで透けて見えるほど。

たしかに、これなら外敵から見つかりにくいだろう。触った感じはヌメヌメしていてドジョウに近いかな。

泳ぎは意外と速くて、ステルス機能も相まって視界から外れやすい。

シロウオはこう見えてハゼの仲間で、普段は海にいて繁殖期の早春になると河川に入ってくる。

生きたまま食べる“踊り食い”で有名なのも、このシロウオ。食べたことがある先輩に聞いたところ、味はなく合わせる酢の味らしい。

ちなみに寿司の軍艦などで見かけるシラウオとはまったくの別種。

シロウオの理解を深めるべく上流を目指す

ひとしきり観察したので、生息環境や個体数を把握するために上流を目指すことに。

たくさんいるわけではないのか、なかなか網に入らない。

登場するのは大半がゴクラクハゼ。

珍しいことにアユカケがいた。もう少し石が多い場所を好むので、こんな砂が多い場所にいるのは意外だった。

ゴツゴツとした風貌とエラのトゲが際立って相変わらずかっこいい。

他にいたのはウキゴリとヤリタナゴぐらい。

繁殖期に入りかけていたので、ヤリタナゴの産卵管が伸び始めていた。

そしてここでもシロウオが登場。

まとめて2匹も網に入った。環境は砂礫で、泥を被った場所はあまり好みではないらしい。

小さな堰の下まで上がったけれど見かけることはなかった。

新しいポイントを探して別の川へ

目標は達成したので、ここからは別の川を新規開拓する。

さっきの河川よりも水量が多く流れも速い。

あまりシロウオ向きではないかと思っていたら、カジカがいた。しかも良いサイズ。

しっかり探せばアユカケもいそうな環境だ。

他には本流から離れた水たまりのような場所でたくさんのメダカとオイカワがいた。

夕暮間近で帰ろうとしていたころ、ここでもシロウオが登場。

意外と流れが速くても生息しているらしい。

シロウオの新規開拓もできたし、生息環境もじっくり観察することができた。

たくさんの魚種と出会うのも面白いけれど、1種を深く観察するのも楽しい。

シロウオの透明な魚体の不思議さに目を引かれたので、同じように透明な魚のシラウオにも興味が沸いてきた。

シラウオが観察できるのも春なので、今シーズン中に観察できるかどうか。

【シロウオの観察動画はこちら】

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