良く晴れた日の午後、琵琶湖を散歩中の出来事。
岸際には相変わらずアユ釣りのおじ様たちが糸を垂らしている。
負けじと水中に顔を突っ込む鳥の数々。
平和な琵琶湖の日常風景である。
水際でバシャバシャと跳ねる大量の魚群もいつも通り。ではない。
ものすごい数がうごめいている。
少し近付いてみると横縞模様がハッキリと見える。
大きさは17cm~30cm弱といったところ。
バシャバシャピチャピチャと音を立てて岸際15m程を埋め尽くしている。
正体はこの魚。
言わずと知れた「ウグイ」である。
婚姻色もばっちり出ていて綺麗かつカッコイイ。
オレンジと黒のコントラストが際立つ。
顔から鰭まで染まりあがっていて、普段の銀色とは程遠い。
ウグイの大産卵
繁殖、産卵のため接岸してきているのだろう。
その証拠にサッと湖床をすくうとオレンジ色の卵が。
夕暮れが近付くにつれ激しさを増す。
近付くと警戒して沖へと逃げてしまうが、その場でじっとしていると目前で大暴れ。
ここまで近いと迫力満点である。
こんな光景を狙って見ることは難しいのでとても嬉しかった。
ウグイを見てこれほど感動したのは初めてだ。
時期が変わればガラリと姿を変える琵琶湖。
飽きることがない最高の場所。
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