南伊勢ビンチョウマグロジギング!
「ビンチョウマグロ釣り行かへん?」
今回の釣行もUKの名案(迷案)によって始まった。
氏曰く「伊勢で普通のジギングタックルで釣れる」と。
ふ~んと生返事だけすると、
「ジギングでマグロが釣れるんやで!」
とてもシンプルなゴリ押し営業トークで魅力を伝えられ、
なんやかんやでゆる~い感じで挑戦することになった。
今回お世話になるのは『渡船屋たにぐち』の谷口船長。
とても親切で親しみやすく、
素人に産毛が生えた程度の自分にも丁寧に接してくれる良い船長さんです。
意気揚々と準備を済ませて、いざ出船!
ある意味、想定内の展開
けっこうな揺れの中、潮風をあびること1時間。
船長からアナウンスが入る。
いよいよ来たー!
「かなり荒れてるんでマグロは無理です~」
キターこの展開!
「UK氏の見えない力が発動すると何かが起こる」
業界では“呪い”と呼ばれている。
氏曰く「呪いなんて言って甘えたらあかん、自分のせいや」
物事には原因があるわけで、目に見えないものに責任転嫁するのはよくない、と。
もっともな言い分だ。
ちなみに、この前一緒にショアジギングに行ったときは、
彼が釣りを始めたと同時に暗雲が広がり暴風が吹き始め、
霰が降るわ雷落ちるわで悲惨な目に会った。
だいぶ脱線したが、一種のサプライズみたいなもの。
“スパイス”と思えばそんなに悪いもんじゃない。
マグロはできないけれど、ちょっと戻ってジギングはできるみたい。
それはそれで楽しみだ。
170gのジグを投入して30分。
なにやら「重たいなにか」がジグに引っ付いたようで。
まったく引かない。ゴミ袋がかかっているような手応え。
KaZ「魚じゃないっすね」
船長「魚だと思うよ」
船長が言うなら間違いない(単純)。
信じてじーわじーわゆっくり巻きあげると、
上がってきたのはなんと、、、
マハタ!!
美味しいやつやん!
とても嬉しいゲストに自然とテンションが上がる。
そしてUKのロッドも曲がっている。
アヤメカサゴ。
海にはこんなカラーリングのやつもいるのか。
美味しいことは間違いない。
この間も海はどんどん荒れてきて、
港に戻りながらジギングをする流れ。
潮も速く、底がとり辛い。
というかとれない。
それが功を奏したのか、「ガンッ」と青物っぽいアタリ!
グングンと良く引く。ゴミ袋ではない(確信)。
シオ(カンパチの子ども)。
久しぶりの青物!めちゃくちゃ嬉しい!
満足感とともに白波立つ荒海を眺めていると、
隣のUKのロッドが大きく曲がっていた!
ゆっくりと丁寧に巻き上げ、
船上で跳ねる姿を見てビックリ!
でっかいヒラメ!!
値千金。これは羨ましい。
流石に上手いな~と感心する。
彼から学ぶことは少なくない。
釣りのことも然り、予想外の状況に陥れられた時の対処法然り。
なにはともあれ、結果はこんな感じ。
激荒れな海にしてはなかなか頑張った方ではなかろうか。
それもこれも、いろいろ段取りをしてくれたUKと釣らせてくれた船長のおかげだ。
次こそビンチョウマグロ!