カスミサンショウウオの飼い方 ~成体編~

カスミサンショウウオの飼い方 ~卵嚢編~

カスミサンショウウオの飼い方 ~幼生編~

カスミサンショウウオの飼い方~幼生編part 2~

に続く第四弾。

「カスミサンショウウオ成体編」

ご要望が多かったので書いていきたいと思います。

と、その前にカスミサンショウウオと言えば最近9種に分類されましたね。

なので厳密に言うと我が家にいるのはカスミサンショウウオではありませんが、

説明すると日が暮れますし飼い方は一緒なので、

カスミサンショウウオとして話を進めます。


最適な温度は?

基本的に温度は15℃~20℃。

それ以上、例えば25℃でもすぐに死ぬことはありませんが、

かなり負荷がかかるのでおすすめしません。

したがって、上記の温度を優に超える“夏”はサンショウウオにとって厳しい季節となり、

冷却設備を用意しなければなりません。

メジャーなのは「ワインセラー」。

冷蔵庫では温度が低すぎるのでワインセラーの温度帯が丁度良いです。

中古であればオークションサイトで比較的安く探すことができます。

飼育ケースと床材について

飼育ケースは個体数にもよりますが、

1匹であれば100均のタッパー(大)で飼育可能です。

2~3匹であればより大きなケースが必要です。

床材は「赤玉土」。

安価でホームセンターにも置いてあるのでおススメです。

粒の大きなタイプでは生き餌(ワラジムシ等)が隙間に逃げ込んでしまうため、

小さめのものが良いです。

それをザッと洗って保水させてから使います。

その上に同じく入手が容易な園芸用の水苔を薄く敷くと尚良いです。

サンショウウオのエサについて

エサは大きく分けて二種類あります。

「生き餌」と「人工飼料」です。

まず初めに「生き餌」から。

生き餌は文字通り生きてるエサで、サンショウウオにとって一番嗜好性の高い餌です。

自然界でサンショウウオは口に入る小さな生き物を食べていて、

それと同じもしくは近い餌を与えてあげることが重要です。

一番良い餌は「ワラジムシ」。

ワラジムシはサンショウウオを探していてもよく見かけますし、

栄養価も高く、入手も比較的容易なのでおすすめの餌です。

落ち葉が堆積している場所や、石の下なんかを探してみると結構見つかります。

近くにそういった場所がなければペットショップで購入できるものが重宝します。

「ミルワーム」や「ハニーワーム」です。

ミルワームやハニーワームはサイズが大きく少し硬いため、

少々食べづらい餌です。

消化もあまりよくない印象。

しかし、慣れてしまえば問題なく食べてくれますが、

どちらかというと大きな個体向けですね。

サンショウウオにミルワーム
どこもかしこも大雪爆雪。 もちろん、採集になど行けるはずもなく、 家で...

「コオロギ」も入手しやすく、サイズも選べるため良いのですが少々お高め。

そして、生き餌で注意しなければいけないのが「栄養の偏り」です。

様々な生き餌を満遍なく給餌できれば良いのですが、

そんな日替わり定食的なことはなかなか手間でできません。

選り好みする個体もいるわけですから。

そんな時にやるのが「ダスティング」と「ガットローディング」。

ダスティングは生き餌に直接ミネラルやカルシウム等、

不足しがちな栄養素を添加して給餌すること。

ジェックス カルシウムVITD3 40g PT1855
クリエーター情報なし
ジェックス

わかりやすく言えば、生き餌に栄養を振りかけて、

それごとサンショウウオに食べてもらうわけです。

こちらの記事に書いてあるのでご参考までに。

サンショウウオと白い粉
ここ最近は暖かい日が続いている。 数ヶ月前に降った爆雪も溶けてるんじゃないか...

「ガットローディング」は生き餌に栄養価の高い餌を与えて、

栄養価の上がった生き餌をサンショウウオに食べてもらうこと。

生き餌をストックする必要があるためダスティングよりは面倒かもしれませんね。

お次は「人工飼料」について。

テトラ (Tetra) レプトミン 110g
クリエーター情報なし
スペクトラム ブランズ ジャパン

人工飼料は人工的に作られた餌で、「レプトミン」が代表的です。

主にカメの餌として用いられますが、サンショウウオにとっても良い餌です。

メリットとしては栄養価が高くバランスも良いため、生き餌のように偏ることがありません。

大抵のペットショップで購入できますし、保存もできる便利な餌と言えるでしょう。

しかし、大きな欠点が一つ。

それは「動かない」ことです。

サンショウウオは動くものを捕食するため、

人工飼料を目の前に置いてもまず食べません。

ピンセットで目の前をちらつかせて食べさせる必要があるので、まぁ手間ではあります。

生き餌と違って慣れるまでは口に入れても吐き出すことが多いですし。

サンショウウオの餌付け(人工飼料)に挑戦してみた
サンショウウオ飼育で個人的に難しいと思う点は二つ。 『夏場の温度管理』と『人...

「ピンセット給餌」に関しては後ほど詳しく説明します。


餌やりの方法

餌やりの方法は二つ。

「ばら撒き給餌」と「ピンセット給餌」。

ばら撒き給餌はサンショウウオの飼育ケース内に生き餌をばら撒き、

好きなタイミングで自由に食べてもらう給餌方法です。

メリットとしては一度給餌して放っておけば勝手に食べてくれる点です。

面倒だから・・・というわけではなく、連れてきたばかりで環境に慣れない臆病な子でも、

給餌してから人気のない場所にケースを置いておけば食べてくれるパターンが多いです。

飼育開始時はこの方法がメインとなります。

お次は「ピンセット給餌」。

こちらは文字通りピンセットからエサを与える給餌方法です。

主に人工飼料をあげるときにこの方法を用います。

サンショウウオは基本的に動くものしか食べないため、

人工飼料を目の前で動かすと「パクリ」と食べてくれます。

いきなり人口飼料だとお気に召さないことが多く、

最初は生き餌をピンセットでつまんで給餌して、

慣れてきてから人工飼料をあげるようにしましょう。

先程のレプトミンはそのままでは固く違和感があるのか吐き出してしまうことが多いため、

水で一瞬湿らせてからあげると素直に飲み込んでくれることが多いです。

湿らせすぎると柔らかくなりすぎてつまめなくなるので注意しましょう。

実際に給餌している動画です。

サンショウウオ餌やり video
「サンショウウオってどうやって餌食ってるんだろう」 不意に素朴な疑問が生まれ...

サンショウウオの飼育は魅力的

なかなか一筋縄ではいかないサンショウウオの飼育。

手間もかかればお金もかかるし繊細で気も使います。

けれど、時折見せてくれる愛嬌ある仕草や表情はとても魅力的で、

どんどん引き込まれてしまいます。

興味があって設備が整えられる人には是非おすすめしたい生き物です。





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