年に一度は訪れる。
「オオサンショウウオ観察」
小さい頃からの付き合いなので、
新鮮味はない。
けれど、くそ暑い夏だろうが猛吹雪の冬だろうが、
いつもそこに居てくれる安心感からついつい足を運んでしまう。
馴染みの自然がどんどん減少していくなかで、
この場所は昔のまま。
それがなにより嬉しい。
いつもの場所で挨拶を済ませた後は少し別の場所に移動。
と言っても歩いて行ける距離。
月明りを頼りに歩く。
途中でおもむろに水辺を照らすと....。
もう少し歩く。
夏にはカジカガエルの鳴き声で賑わっていたが、
今騒ぐのは秋の虫。
そして足を止める。
民家の隣を流れる細い細い溝。
ゴミも流れている。
そんな場所でも堂々といる姿に
“変わらない強さ”を感じた。
いつまでも変わらないその「姿」と「環境」に心が温まる。