※この地域の個体は正確には『セトウチサンショウウオ』です。 2019年に分類されましたが、その前の記事なのでご容赦ください。
山も赤く色付き、
朝方は10℃を下回ることが多くなってきた11月の半ば。
そろそろ気の早いカスミサンショウウオがいるかもしれない。
ふとそう思い、岡山の棚田へ散策に向かう。
ハイシーズンまでに良さそうなポイントも開拓しておきたいしね。
カスミサンショウウオ探し
40分ほど車を走らせ目的の場所に到着。
田んぼの傍の溝(やね溝って言うのかな?)を探す。
しばらく歩き周ってみたが水が枯れていたり、
アメリカザリガニ or ウシガエルの宝庫だったりと、
なかなか良い感じの場所が見つからない。
カスミサンショウウオは何処へ?
おまけにこの日はやたら気温が高く、
とてもサンショウウオが水辺にいるイメージが沸かない。
その証拠にヘビがそこら中で日向ぼっこしている。
ここはヤマカガシが多いようで、こんな青い個体にも遭遇。
模様といい色といい本当に綺麗。
いつの間にかヘビ探しにシフトしていたが、
それに気付いた時はすでに夕暮れ間近。
「いろんな生き物見れたし、まぁいっか!」
自分を納得させようとするものの、
やっぱり心に引っ掛かる。
最後にもう一か所だけ。
帰り道に見つけた里山の棚田。
いつ獣がひょっこり顔を出してもおかしくない雰囲気だ。
そこの山際のやね溝。
一通りぐるっと見て周ったのだけれど、姿はない。
それなら、と水辺からそう遠くない倒木やら石やらを退けてみる。
30分ぐらい経った頃だろうか、
剥がした木の皮の隙間からニョロリと出てくる見慣れた姿が!
『カスミサンショウウオ低地型(現セトウチサンショウウオ)』
いつ見ても何度見ても嬉しいその姿。
おまけに高地型は見たことあるが、
低地型は初めてだからなおさら嬉しい。
やはり体色と模様はまったく違う。
指の本数は嬉しさの余り、数え忘れた。
まだ入水には至らないが、
もうそこまで来ているんだね。
カスミサンショウウオを大量発見!
見つけてから一週間後の11月の終わり。
寒い日が続いたので、
「カスミさらに水辺に寄ってきているだろう」
そう思って、またもや仕事終わりに野山へと向かう。
サンショウウオシーズン到来!
こんな倒木(木の皮?)をひっくり返すと案の定、、、
前回よりもすんなり見つかり、
シーズン到来が近いと感じる。
他の場所でも。
続々と水辺に集結しているようで、
なかなか賑やかである。
それでもまだ水中にはいない様子。
帰り際にこんな小さい子も発見。
成体をひとしきり観察した後なので、
なおさら豆粒サイズに感じる。かわゆい。
体の芯まで冷やす気温とは対照的に、ほっこりした気持ちで帰路に就く。