海にメバル釣りに行けば暴風雨に阻まれ、
友人にボートシーバスの予約をお願いするも、
またしても暴風のため出船できず。
「魚の引きってどんなだったかな」
と真剣に忘れ始めた時に思い立ったのが管理釣り場。
確実に魚がいる場所でよっぽどしくじらなければボウズはない。
正に“癒しの釣り”である。
最初に行ったのは確か中学生の頃。
親父に連れて行ってもらった小さな野池タイプの管理釣り場。
見たこともない外国の魚が目の前で果敢にルアーを追ってくる姿に興奮したのを覚えている。
高校までは冬の風物詩として楽しんでいたのだけれど、
知らないうちに距離が空いてしまっていた。
そんなこんなで8年ぶりぐらいの管釣りなわけです。
癒しの釣りのはずが大苦戦?
場所は『朽木渓流魚センター』。
滋賀県の山奥にある関西では有名な管理釣り場である。
朝7時の開店とともに入る予定は寝坊によって狂ったけれど、
ある意味予定通りである。
雪がちらつく中、受付を済ませる。
9時間券と3時間券があり3時間をチョイス。
狭い場所で9時間とか耐えられん。
料金は2900円。
ちなみに50cm以下で、5匹以内、重量は 1.5kgまで持ち帰ることができる。
久しぶりの管釣り、初めての場所に心が躍る。
いざ、ポンドを目の当たりにして予想外の光景が広がっていた。
3m間隔ぐらいでズラ~っと人が池を囲んでいる。
「こんなに人気の場所だったとは・・・・」
考えても仕方がないので一番人が少ない場所で竿を出す。
少ないと言っても真正面にしか投げられない込み具合だ。
正直、気持ちはやや萎え。
自然を満喫したくて釣りをしているのに人に気を遣って、
投げる場所も制約されるなんて。
来れることなら次回は平日に訪れたい。
とまぁ、グチグチ言っても楽しくないから釣りに集中することにした。
スプーンを投げ、カラーを変えてまた投げ、重さを変えてまた投げる。
当たりカラーを見つけるまで延々とこの繰り返し。
フィーバータイム突入!
それにしても魚からの反応が薄い。
「まさか管釣りでも・・・ボウズ?」
暗雲がた立ち込めてきた頃、ダークオリーブカラーのスプーンを投げる。
すると魚が今日一の反応を示す。
追っかけてきたと思いきやそのままバイト。
記念すべき最初の一匹はレインボートラウト。
“ニジマス”の方が親しみがあるかな。
正直釣れてほっとした。
その後も好反応はしばらく続く。
お次はイワナ。
斑点模様がとても美しい。
ニジマスも飽きないぐらいに釣れる。
特別視されることは少ない魚ではあるものの、
メタリックなボディとレインボーカラーは本当に美しい。
満足したので二つある池のもう一方にも行ってみる。
言い忘れていたが終始こんな感じで手の感覚はとっくにない。
すぐにでも帰りたい。
でもお金払ってるからもったいない。
葛藤する気持ちを抑え竿を振る。
残り時間は30分。
先ほどとは打って変わって見向きもしない魚達。
いろいろ試行錯誤したところでまったくダメ。
解決策も見つからないままタイムアップ。
帰り際にある看板が目に入った。
「第2ポンド・・・上級者、ベテラン向き」
そういうことか。
最初に読んどけよ、自分。
池によって違いがあったわけですね。
第2ポンドの反応の悪さも頷ける。
次回は大物を中心に攻めてみよう。
受付で魚の計量をお願いする。
1300gぐらいでセーフ。
持ち帰って美味しくいただくことにする。
それにしても管釣りは難しいと再認識させられた。
カラーはもちろん、重さ、レンジ、光量など様々な要因が絡んでくる。
ゲーム制は高く熱中する人がいるのも納得である。
これも一つの“釣りの形”だね。