![【身近な珍獣】モグラに遭遇。特徴や生態を観察してみたら新しい発見があった](https://totokore.com/wp/wp-content/uploads/2019/12/DSC_0324.jpg)
鳥取にてサンショウウオを探していた時のこと。
本命が姿を見せることはなく、いつの間にか頂上付近の源流部に来てしまった。
![](https://totokore.com/wp/wp-content/uploads/2019/12/DSC_0339.jpg)
石やら倒木やら起こしながら一山登ると足は重く、腕はプルプル。
![](https://totokore.com/wp/wp-content/uploads/2019/12/DSC_0334.jpg)
「サンショウウオ探しはスポーツ」
謎の境地に達したところで、切り株に腰を下ろし足元を見ると、
なにやら落ち葉の下でモゾモゾしている。
「?」
気になってしばらく見つめているとひょっこり顔を出す。
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「あ、モグラ!」
思わぬ出会いに本命のことはどこへやら。
「浮気はデフォルト」
むしろ未知との遭遇は生き物探しの醍醐味と言っても過言ではない。
モグラの特徴やいかに
![モグラ](https://totokore.com/wp/wp-content/uploads/2019/12/DSC_0299.jpg)
さて、めったに見られない生き物なので、じっくりねっとり観察してみる。
ちなみに、常にフル稼働で写真ブレブレである。
一番の特徴はなんと言っても“爪”。極端に大きく、外側を向いている。
人で言うところの手の甲を合わせた状態。
![](https://totokore.com/wp/wp-content/uploads/2019/12/DSC_0285.jpg)
そして、毛はツヤツヤの灰色。
泥まみれかと思いきや、とても綺麗で素晴らしいATフィールドをお持ちのようだ。
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もう一つの特徴は顔の面積に対して大きな鼻。
現に嗅覚が優れ、匂いを頼りにエサを探すとのこと。
逆に眼は退化していて、視力はほぼない。
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最初に見た時はヒミズかと思ったけれど、尾が短いことからモグラで間違いないだろう。
モグラの生態が気になる
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そもそも、モグラなのだから地中にいて然るべき。
「なんで地上に?」と疑問に思ったが、モグラの考えることなので置いておく。
エサを探して地上に出たわけでもないだろう。
ちなみに、肉食で主食は昆虫やミミズ。
飢餓に弱く、1日エサを食べないと死んでしまうこともある。
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燃費が悪いのか、はたまたエネルギー消費が激しいのか。
そんなこともあって、冬でも冬眠することはなく、
地中のより深い場所でエサを食べ続ける。
常に全力で生きているモグラの生きざまに感服。
モグラの種類について調べてみる
![](https://totokore.com/wp/wp-content/uploads/2019/12/DSC_0292.jpg)
よく考えると、この場所、モグラの生息するイメージとはかけ離れているように思える。
平地の畑が真っ先に浮かぶのだけれど、ここは傾斜のキツイ頂上付近の源流部。
気になって調べてみると意外や意外、モグラの種類の多いこと。
日本に生息するモグラはヒミズ類を除いて5種類。
・アズマモグラ
・コウベモグラ
・サドモグラ
・センカクモグラ
・ミズラモグラ
この中で可能性があるのは2種類。コウベモグラとミズラモグラである。
コウベモグラは西日本に生息していて、平地から山間部まで幅広く生息するとある。
一方で、ミズラモグラは本州に幅広く分布しているものの、
個体数は少なく主に森林が生息場所。
調べたところ一つの結論が出た。
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「わ・か・り・ま・せ・ん」
そもそも、一瞬のことで細部まで観察できないし、
モグラは『鳥獣保護法』の対象なので、無暗に捕獲することも不可能。
例外はあって、“農林業の関係者”のみ許可なく捕獲することができる。
一般男性、山中、モグラを捕獲できるはずがなく。
コウベモグラとも言えるし、ミズラモグラとも言える。
シュレディンガーのモグラ。
機会があれば専門家の方のご意見をお聞きしたいところだ。
モグラに出会って思ったこと
![](https://totokore.com/wp/wp-content/uploads/2019/12/IMG_4542_Moment.jpg)
今までモグラをまじまじと観察したことがなかったので、今回の出会いは嬉しい誤算だ。
種類を調べる過程で、
「実は泳ぎが上手い」だとか「毛皮として利用される」
といった予想外の事実も。掘れば掘る程、意外な一面が垣間見れる。
モグラだけに。
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冗談はさておき、生き物の特徴や生態に触れると、
バックグラウンドである自然について知ることもできる。
「綺麗な水を好むスナヤツメがいるんだから、この辺りは水質が良いんだろう」とか。
そうやって、生き物を入り口に自然に目を向ける人が増えたらいいよね。