イトウを刺身とイクラと…フルコース料理で食べる!養殖と天然の味の差は?

幻の魚とも言われる『イトウ』を東山湖で狙って朝の6時から永遠と…

苦労話しはまたの機会にさせていただき、釣れたんですよ!80cmのイトウが!

そんな管理釣り場のイトウ刺身や燻製フライやムニエルなど色んな料理で味わってみたので食レポさせていただきます!

養殖イトウの味を知りたくなった

不味さを味わった後の人生初イトウ…勿論リリース

遠い昔、とある人から「不味いけど、イトウが手に入ったけどいる?」とありがたい前置きつきで、産地不詳の天然イトウを譲っていただいたことがあります。

天然イトウの身はサーモンピンクには程遠く、味は野生感溢れる香り…つまり臭かったw

言わずもがな、道義的なことも踏まえてイトウは二度と食べない!と決意した訳です。

年月が経ち、国産養殖マスについて調べる機会があり、食用のイトウを養殖販売している業者があることを知りました。

日本イワナセンターで釣った激うまトラウトサーモン

サケマス類はベニザケを除いて、もはや比較にならないほど天然より養殖の方が美味しい時代になっています。

イトウも例外ではないはず!再びイトウを食べてみたくなった!と言うことで、早速探してみると楽天でヒットしました。

糸魚川産養殖イトウ切り身 400~450g 6500円(送料無料)ムムム、意外と安い…w

数日後に控えた東山湖への釣行予定が無ければ間違いなくポチってましたね。

因みに僕がいつも購入している信州サーモンの値段はおおよそ600gで5000円前後です。

東山湖でイトウを狙って釣る

シュガー2/3ディープ85Fを丸呑みにした80cmのイトウ

「シュガー2/3ディープ 85F」を使って朝からジャークしていると16時ごろに狙っていたイトウが釣れました!

東山湖ではリップが短い「シュガー2/3ディープ」が丁度良いですよ!カラーはゴールド系がオススメです!

釣れたイトウが想定以上に大きく、持ち帰るのを躊躇するレベルですw

とは言え、個人的に管理釣り場のマスは大きければ大きい程、赤身で美味しいと思っているので心を鬼にして釣れてくれたイトウをキープすることに。

東山湖では釣った魚を全て持ち帰ることができる

東山湖のレギュレーションで許されてるとはいえ、大きなイトウをスカリに入れておくのは周りの目が気になるので、ここらで納竿として帰宅しました。

イクラを持つイトウを捌いて驚いた

釣り場で持ち写真を撮れなかったので自宅でパシャリ

改めて家で見ると大きく感じます。

記念写真を撮り、早速イトウのウロコを剥がしていきます。

鮮度が良いからか、ヌメリも匂いも気になりません。そして腹を裂いてみると・・・

イトウの腹を裂くとイクラが沢山!

何とイクラがたっぷり入っているではありませんか!

そして何より、身がオレンジ色ではありませんか!キタコレ!絶対旨いやつですよ!

イトウの3枚おろし。身が柔らくて捌きにくい。

まずは真水につけないようにイクラをボールに移します。

続いて胃の中身を見てみます。ニジマスでも入ってるんじゃね?って期待しますが空胃ですw

気を取り直して大きな魚体を3枚におろしていくと・・・何とサーモンピンクのグラデーションw

尾に近い程オレンジ色で美味しそうな反面、頭寄りになると天然物に似た白っぽい色に変化しています。

こんなフィレ見たことがありませんw取り合えず色の良い方を刺身用に冊どりして、白身は加熱調理用としました。

イトウを調理して食べる!そのお味は?

管理釣り場で釣れたとはいえ、貴重なイトウです。

食べられる機会は滅多にないので、その味を存分に堪能したいところ。

そこで、今回は次の8種類のイトウ料理に挑戦しました!

  • 塩焼き
  • グリル
  • 刺身
  • ルイベ風カルパッチョ
  • ムニエル(バター焼き)
  • フィッシュアンドチップス
  • 燻製
  • イクラ

イトウのフルコースと言っても過言ではない品ぞろえですw

果たしてそのお味はいかに....。

イトウの「塩焼き」と「グリル」

手始めにイトウの焼き料理をいただく

まずは、素材の味を引き立てる和の代表”塩焼き”と洋の代表”グリル”でイトウを頂いてみました。

湯気が立っているうちに頬張るとしっかりとした食感で…何とも特徴のない食レポ泣かせな味です。

脂はしっかり乗っています。魚焼き機にも溜まってました。ただサラッとしています。

脂のお陰でパサついてはないものの、サケのように濃い旨味も無い。いたってシンプルです。

以前、天然物で痛い目に遭った皮も食べてみますが・・・。

やはり臭い…天然のイトウには敵いませんが淡水魚特有の泥臭さが強烈に鼻から脳みそを刺激してきます。

養殖イトウを焼き料理にした感想として1つ言えることは、真っ白な白身だった”天然物より遥かに美味しい”ことくらいでしょうか。

イトウの「刺身」

イトウの刺身は美味しい

続いて、味わって見たかった『イトウの刺身』です。

醤油をつけると皿に脂がファッと広がります。

口に入れるとマスっぽい脂を感じ、ほのかに甘く香ります。養殖イトウの刺身は美味しいぞ!

触感は柔らかなのですが不思議とトロリと溶ける感じはありません。こういうサーモンもありです!

トロサーモンのようにしつこい脂ではないので、脂っこいサーモンが苦手な方でも沢山食べることができそうです!

イトウを冷凍して「ルイベ風カルパッチョ」

イトウのカルパッチョ

ツマが残ったので、イトウを冷凍して『ルイベ風カルパッチョ』も作って見ました。

やはりさっぱりとした脂がシャキシャキした大根と相性抜群です。

下半身の赤身部分は普通に美味しいと感じました。

イトウの「ムニエル(バター焼き)」

イトウのムニエル(バター焼き)

余りの大きさのため、我が家では数日間イトウ料理が続いたことは言うまでもありません。

日替わりイトウ料理ということで、イトウの『ムニエル(バター焼き)』を作ってみました。無論、皮は剥いでます。

イトウのムニエルは、塩焼きやグリルと同様に改めて感想を書くまでも無く、普通に美味しいです。

皮さえ無ければ臭みもありません。ってことで次の料理へ。

イトウの「フィッシュアンドチップス」

イトウのフライ(フィッシュ&チップス風)

刺身用に冊どりした赤身を使ってイトウの『フライ』を作ってみました。

僕の大好きなフライドポテトを添えればイトウの『フィッシュ&チップス』の完成です。

油を吸った衣を纏いオーロラソースで化粧するイトウ…不味い訳がありません。めちゃウマです。

普通に美味しいので食レポそっちのけで何個もパクパクと食べていると奥さんから「出来損ないのエビフライみたいな味するね」と冷静な感想がありました。

オーロラソースと衣を剥がし、すっぴん状態のイトウを全集中で食べてみます。

身が締まっていて筋感があり触感も硬く、確かに過熱しすぎたエビっぽくなっていますね。

味は…どこか遠くでエビのような…。そうでないような…。微妙な感じで確かに出来損ないという言葉がぴったりです。

イトウの「燻製」

イトウの燻製

ここまで来たらイトウの『燻製』も作って見よう!と言うことで、2日もかけて温燻を作って見ました。

無論、めちゃウマ。身が分厚くハムでも食べているかのような食べ応えです。

イトウの「イクラ(醤油漬け)」

イトウのイクラ(左)とニジマスのイクラ(右)

さて、最後に気になるイトウの『イクラ』ですね。

偶然にもイクラを持った雌でしたので、醤油とめんつゆを使って漬け込んでみました!が…

色鮮やかで粒も大きく、味も濃厚なんですよ。だだね・・・w

芳醇なイクラの香りがまず口から鼻を爽やかに抜けていきます。普通ならここで白米をかき込みたくなる場面です。

イトウのイクラは不味かった…

ごはん茶碗に手を掛けた瞬間、鼻から脳みそを突き刺すような泥臭さがギューンとやってきますw

僕の左手はご飯茶碗からジャスミン茶の入ったコップへと進路変更を余儀なくされたことは言うまでもありません。

イトウのイクラはハッキリ言って不味かったです。どうにかして臭みさえ取されれば、美味しく食べれそうでしたが僕の料理の腕が未熟すぎてアイデアが浮かばず…。

管理釣り場のイトウはオススメ度★1つ

管理釣り場のイトウは、信州サーモンやトラウトサーモンには及ばず…。

そんなこんなで、貴重なイトウを4日程かけて余すことなくいただきました。

管理釣り場に放流されているイトウは食用として生産されているものとは違うなと感じました。というかそう願いたい…w

イトウを食べるなら、難儀して管理釣り場で釣るより、食用のイトウを6500円出して買った方が良いですw

分かっちゃいるんだけど、それでも釣りに行っちゃうんですよ。釣り人って。

最後に僕なりに『管理釣り場のイトウ』を評価させていただきます。

管理釣り場のイトウはオススメしませんけど普通に美味しいです。

オススメ度:★☆☆☆☆

美味しさ度:★★★☆☆

ゲテモノ度:★☆☆☆☆

近年、美味しい養殖ニジマスが多く放流されるようになっていることも踏まえて、少々辛口な評価とさせていただきました。

刺身が他のマスと違ってイトウの特徴が良く出ていたので、一応オススメな食べ方を挙げるとすれば生食ですね。

きっと数年後に、今度は食用のイトウを食べてみたいってなるはずなのでw

その時はまた、レポートさせていただきます!

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