幻のヘビ “シロマダラ”  を探して

ちょっとした用事で福井県まで来ていた。

そのまま帰宅する予定だったが、いや待てよ。

以前からお世話になっているogrさんがこの辺りなので、

顔だけでも出せればと思ったのだけれど、時刻は22時。

突如訪問するには不届き千万な時間帯である。

ましてや仕事もされているし...。

「流石に無理があるよな~」

そう思いつつも連絡を取ってみると、

会っていただけることに!

おまけに採集にまで連れて行ってもらえるとのこと。

しかもターゲットが、

シロマダラ』と『タツノオトシゴ』!!

豪華すぎる。

シロマダラは長い目で見て、

「いつか見れたらな~」と思っていた。

というのも、ヘビに関してはまったくのど素人なので、

幻のヘビ”と呼ばれる存在を見つけられるはずがないと踏んでいた。

タツノオトシゴは言わずもがな。

タツノオトシゴ探し

その二種を一度に見られるなんて想像もしていなかった。


魅力的なコレクションの数々!

そんなわけで意気揚々とogrさん宅へと向かう。

ちなみに初対面である笑

到着して挨拶も早々にコレクションを見せてもらった。

 

毛皮の数々!

触った感触はサワサワしてとてもいい感じ。

最初は顔も見せてくれたんだけれど、

いざカメラをかまえるとケツしか見せてくれないアナグマ。

まぁ、可愛いから許そう。

ヒバカリ!

こちらも採集されたとのこと。

すばらしい!

そして、なんと...。

シロマダラ!!!

今回のターゲットの一つ。

この光景を見て期待度が跳ね上がったのは言うまでもない。

他にもサンショウウオやら海水魚やら骨格標本やら、

“興味の塊”が詰まった動物園と水族館を足した様なお部屋で、

心を惹かれるものがとても多かった。

しかし、時間も限られているのでじっくり見るのはまたの機会に。


“幻のヘビ”探し

そして、いざヘビ探し!

なんでも...

林道のこういった穴とか、

こんなコンクリートの隙間を探していくらしい。

あとは道路上を這っている個体を見つける、と。

ああ、自分の経験してないことって本当に楽しい。

新しい発見も多くて視野も広がる。

それがまたいろんな生き物探しに繋がっていく。

人との採集はいろんな“気付き”を与えてもらえるので好きだ。

そうこうしているうちに、アオダイショウを発見!

穴の奥で鎮座しておられる。

夜分遅くにすまんな、と別れを告げて本命を探す。

二時間ぐらい経過しただろうか。

「やっぱりそう上手くはいかないか」

そう思い始めた矢先、

「この辺り覗いてみてください!」

なにやら今までと違った雰囲気。

恐る恐る覗いてみると...。

シロマダラ!!!!

ほんまもんや....。

薄っすらとした白地に黒い斑模様。

まるで夢のようでしばらく見惚れていた。

この後、近辺の穴でさらに二匹のシロマダラがとぐろを巻いていた。

どうやらシロマダラがいる穴はある程度把握されているとのこと。

それもこれも日々積み重ねられたフィールドワークの賜物。

流石の一言。聞く話はどれも目から鱗だ。

毒は無いが鎌首をもたげて威嚇してくる姿はなかなか威圧感がある。

どれほど痛いのか少し噛まれてもみたかったが、やっぱり痛いのはイヤ。

その経験はまたの機会に取っておこう。

このシロマダラというヘビ。

見つけることの難しさから幻と呼ばれているが人によっては、

「珍しくない、結構いる」

と言う。

しかし、自分にとっては今まで生きてきて一度も見たことがない生物。

間違いなく“幻”である。

こんなに嬉しいことは滅多にない。

案内していただけたこと、本当にありがとうございます!

コメント一覧
    • こちらこそ楽しい時間をありがとうございました!
      是非ご一緒させてください(^^♪
      あ、個人特定を避けるためにogrさんにしたんですが好みのニックネームはありますか?

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