【珍魚の中の珍魚】タツノオトシゴ探し

あまりにも暇だったので、『珍しい魚 採集』で画像検索をかける。

よく知っている魚もいれば海外の奇抜なカラーリングの魚まで様々。

見ているだけでもなかなか面白いのだけれど、目を引く姿がちらほらあった。

その中でも特に気になった魚。

それが『タツノオトシゴ』。

タツノオトシゴ探し、開始!

一目見て「これだ」と思った。“捕まえてみたい” “間近で見てみたい”

そんな衝動に駆られる。これを人に話すと、「水族館に行けば?」

そう言われることが多々あるがそうじゃない。

お金を払ってガラス一枚挟んで見る姿と、

苦労してたどり着いた末に手の上で見る姿はまるで違う。

嬉しくて手が震えることだってある。感動して膝から崩れることすらある。

その感覚を味わいたい。

そしてタツノオトシゴ探しの日々が始まった。

一向に姿を見せてくれないタツノオトシゴ

1回目は3月の鳥取。

水温もまだまだ低く適した時期とは言えないが、

どうしても行きたくなって足を運んだ。

漁港内の壁面をタモ網でゴリゴリするも、結果はダメ。

2回目は6月の岡山にて。

タツノオトシゴを捕ったことがある人にお願いして、

深夜の漁港を案内してもらった。

それでもタッツーの姿を見ることはなかった。

3度目の正直?

そして三回目。福井県若狭湾。

友人との釣行でショアジギやロックフィッシュがメインターゲット。

というのは建前で、自分はもちろんタッツーがメイン。

夜中はタツノオトシゴを探し、朝マヅメはジグをぶん投げる。

昼間は暑いので温泉で寝る。このスタンスで挑む。

金曜の仕事終わりとともに海へと向かう。

到着早々、ロッドを持たず網を持つ自分。

漁港内の壁面やロープに目を凝らし、

いそうな場所を網でゴリゴリ。

すると最初のゲストのお出ましである。

【アオウミウシ Hypselodoris festiva 】

青と黄色のコントラストがとても美しいウミウシ。

とても嬉しいのだけれどタッツーじゃないのでバイバイ。

次はこの子達

【アミメハギ Rudarius ercodes

小さくて可愛いおちょぼ口達。

かなり頻繁に入ってくる。

その後もメバルやカサゴ、メジナ、アナハゼなどなど

多様な魚が捕れるが肝心のやつはどこにもいない。

気が付けば夜空も白んできたのでショアジギへ移行。

懸命に投げるもジグが襲われることはなく、実に平和だった。

昼間は温泉でのんびりすることに。

というのも、日中はあまりにも暑く干物になりそうだったので、

夜に備える算段。

クーラーガンガンの部屋でごろ寝。

間違いなく今回の釣行で最も幸せな時間である。

第2ラウンド!開始!

そして夕マヅメ。

絶好の釣りタイムだというのにタモ網片手に漁港を走り回る自分。

その姿をあざ笑うかのように鳴く二羽のカラス。

あいつらを見返してやろうと奮起するもまるでダメ。

諦めかけたころ、今まで見たことがない魚が網に入る。

後日、教えてもらったことだが【スイ Vellitor centropomus】という魚らしい。

イトヨみたい。かわいい。

そして、流れ藻をすくった瞬間とても嬉しいゲストが登場した。

【ハナオコゼ Histrio histrio
まるでミニアンコウ。

おしゃれな縞模様につぶらな瞳。

いかつい口にチョコチョコ歩くように使う鰭。

ドストライクな外見である。

本命ではないものの嬉しい気持ちにしてくれた一匹。

そして朝を迎える。

3度目の正直でダメだった。

ダメだったので....。

4度目の正直!タツノオトシゴ探し!

9月の終盤。福井県にてogrさんと遊んだ次の日。

「忙しいだろうし最後にちょこっと顔だけ出して帰ろう」

そう考えてogrさんに連絡を入れるとすぐに電話がかかってきた。

「タツノオトシゴ採るの手伝いますよ!」

....まじっすか。

今年の春から血眼になって探していた生き物“タッツー”。

今年の大きな目標の一つ。

こんなお誘い断わる理由も皆無なので、

むしろ喜んでご教授お願いした。

4度目の正直だ!

“竜の落とし子”

ポイントに着くまでに数々の面白い話を聞かせてもらう。

魚突きもされるそうで、釣りとガサガサの視点しか持っていない自分にとって、

どれも新鮮で感心させられることばかり。

「そのうち教えてもらおうかな....魚突き」

なんて考えているうちにポイントに到着。

曰く、タツノオトシゴが好む海藻があるそうな。

それが繁茂している場所を探すとのこと。

あとは、ひたすら海藻を引き上げる作業に勤しむわけだ。

引き上げては海藻と睨めっこ。

いない。

それを何度か繰り返していた時、ogrさんが引き上げた廃ロープに恋い焦がれた姿が!

いたぁぁぁー!!!

タツノオトシゴ!!!

二人で思わずハイタッチ!

夢にまで見た姿が手の上にいると思うと嬉しさが込み上げてくる。

まだまだ小さいけれど容姿はまさにそれ。

おちょぼ口と安定感のない泳ぎ方がまた可愛らしい。

バケツの中でしばらく観察。

そして一言。

「これは見つからんわ」

一度、海藻なり廃ロープに巻き付いてしまうと探すのは至難の業

今まで夜にライトで照らしまわって探していたりもしたけれど、

考えを改めねば。

飼ってみたいという気持ちはあったけれど、

餌が供給し続けられないので断念。

生きor冷凍アミエビと言うだけでハードル高めなのに、

一日に数回給餌が必要と言われれば、、、ね。

少し後ろ髪を引かれる思いで海に帰す。

フワフワと流れに負けそうになりながらも、

懸命に泳いでいく姿がとても印象的だった。

それにしてもとても楽しく充実した遠征だった。

それもこれもogrさんのおかげだ。

ありがとうございます!

出会いはブログにコメントしていただいたことが始まり。

こんな出会いがあるならブログもなかなか良いもんだな。

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