少しは春を感じれるかと訪れる山はどこも雪景色。
逃げるようにたどり着いた人里離れたとある水辺。
ここには春が来ているだろう。
そう信じて竿を出す。
春の風物詩
空気は暖かいけれど冬を思い出させるクリーンな水色。
ジグヘッドにミミズを付け待つこと少々。
ピロピロ~と現れてシュッ!と去っていく姿が見えた。
何度もヒット&アウェイを繰り返す姿に癒され、
なにか懐かしいものを感じた。
幼い頃やってた釣りってこんなんだったなーと。
安い振出竿でミミズ掘って付けて何も考えずに釣る。本当に適当。
それでも環境が良かったからいろんな魚が釣れた。
今では珍しくなってしまったけれど。
あまりおちょくり過ぎるのもあれなので、
頃合いを見てロッドを上げる。
『オヤニラミ』
春の風物詩。なのかな?
低水温でも元気元気。
少しからかい過ぎたようで“おこ”です。笑
そっと水中に放すと脇目もふらずボサ下へ逃げていく。
デカい魚が悠々と去っていく姿も良いけれど、
小さい魚が「ワーッ!」と逃げていく姿もかわいくて好きだな。
ふと気が付けば辺りは薄暗い。
時間を忘れていたらしい。
この感覚もどこか懐かしい。
帰り際、目を凝らすとより一層春っぽい風景。
春の兆しを感じた一日でした。