ヤマカガシ。
マムシの陰に隠れはするものの毒蛇である。
自分はヘビに関する知識は皆無に等しいが、
ヤマカガシは毒を持っている、
ということは子どもの頃から知っていた。
もとい教えられていた。
親から。
なので、ヘビに不用意に近付くことはなかった。
正しい距離感
むしろ“こわい存在”として位置していたため、
距離を置いていた、と言った方が正しいか。
今になって思うことだが、
親の教えは正しかったと思う。
好奇心の塊である子供に距離を取らせるためには、
危険性を伝えることが重要だろう。
この“危険性”を『正しく』教えられる大人はどのぐらいいるのだろうか。
正しくとは「自然はおそろしいもの」ではなく、
「自然はおそろしい一面『も』持つもの」ということ。
ヤマカガシなんかまさにそう。
綺麗で大人しいヘビだけれど、噛むこともあるし毒も持っている。
ヘビに限らず、自然は面白くて素晴らしいことがたくさんあるけれど、
中には気を付けなければいけないこともある。
そのことをちゃんと教えられる大人になりたいものです。