
狂ったように通っていたサンショウウオ観察も落ち着きを見せ、なんなら燃え尽きてすらきている今日この頃。
それはkemur氏も同じらしく、恐竜の模型を作り、愛でることに勤しんでいるようだ。
そんなkemur氏から連絡があり、「1年に1回サンショウウオ熱が高まる」と謎のやる気をもとに決行されたのが今回のサンショウウオ観察である。
雨が降る森に入るのはしんどい

どうやら雨の日に行くと、ハコネサンショウウオがたくさん表に出ているらしい。
しかもなかには「ピンクハコネサンショウウオ」が混じるとかなんとか。それならやる気が出る......かもしれない。
モチベーションが落ちに落ち切った状態で夜の沢は、まあまあハードルが高い。
なんならこの日は気温が10℃前後と低いうえに風も強い。
集合場所に到着した瞬間に「帰りましょう」と提案したが、1年に1回のやる気に燃えたkemur氏を止めることはできなかった。
オレンジハコネサンショウウオに遭遇

雨はしんどいけれど、サンショウウオにとってのコンディションは最高。
雰囲気は抜群に良い。
ただ思いのほか姿がないようで、黙々と沢を上る。
しばらくして、石の上でじっとしているニョロりを発見。
これは...オレンジハコネサンショウウオ!

きれいな蛍光オレンジに立派な体格。
やる気は枯れかけでも「きれいだな、格好いいな」と思う気持ちは尽きることがないようだ。
ピンクではなかったけれど、十分満足。
その後も沢を上り続けて、小さめの個体に出会う。

kemur氏いわく、どうやら表に出てきている数が少ないらしい。
それなら帰るしかないか。と思ったけれど「1年に1回だけだから」という大義名分を大きく掲げたkemur氏を止める術を知らなかった。
実在したピンクハコネサンショウウオ!

2本目の沢に到着すると、標高もあるせいか気温が低く風も強い。体感温度は一桁だろう。
天気予報では雨が弱まることはない。
それならと、重い重い腰を上げて沢に突撃する。
ただこの場所も状況が良くないらしく、普段ならいる場所にも姿がない。
「これは厳しい戦いになりそうだ」と思ったけれど、内心ではそのほうが燃える。
いつもと違う状況なら、別のパターンが見つかるかもしれないから。
あれこれ考えながら沢を上っていくと、見慣れているのにどこか違和感のある姿があった。
これはピンクハコネサンショウウオ!

はっきりドピンクというわけではないけれど、確かに違う。

最初に見つけた個体と比べると一目瞭然。
淡い赤みが混じることでピンク色に見える。
あれだけやる気がないと言っていたのに、この1匹には素直に感動してしまった。
この個体のピンクはまだ淡いほうで、もっとピンクなのもいるらしい。

それはまた来年の「1年に1回のやる気」とお楽しみのために取っておこう。
おわりに

大満足したので最後の最後に「川を泳ぐハコネサンショウウオ」を見に行くことに。
半信半疑で付いていくと本当にいた。
ハコネサンショウウオが水中にいることはあるけれど、目立つ場所にドンっといる。
ハコネ特有の保護色が活きるはずもない場所だから、思いっきり目立つ。自然界では得策とは思えない行動パターン。
しかも1匹だけではない。チラ見した程度でも3~4匹はいた。本当に謎である。
サンショウウオに関してはたくさん観察してきたつもりだったけれど、まだまだ奥は深いらしい。













