アオイガイ

冬は生き物観察には厳しい季節。もちろん、暖かい時期のほうが圧倒的に生き物は多いわけで、自然と足が遠のいてしまう。しかし、この時期にハイシーズンを迎えるものもある。それが「アオイガイ」だ。

冬の寒い時期に多く漂着するアオイガイはビーチコーミングでは人気のターゲット。今回は鳥取にてアオイガイの殻を探した時のお話。

アオイガイの殻を探して鳥取へ

自分がアオイガイを探す際のホームグラウンドと呼べる場所、“鳥取”に向かう。実はこれが初めてではなく、以前に一度だけ挑戦したことがある。その時はアオイガイの中身のタコを探していて、なんとか1匹だけ見つけることができた。詳しくはこちらをどうぞ。

今回は趣旨がちょっと違ってアオイガイの殻を探してみる。シンプルにビーチコーミング。暖かい日差しの中、海を眺めながら砂浜を歩く。生き物探しとはまた違った自然を満喫できる憩いの時間だ。当然、今回もそうなるはずだった

アオイガイの殻が拾える砂浜に到着!

帰りたくなるほどの悪天候

向かう最中に車がブレる感覚があったので嫌な予感はしていたが……やはり。激荒れ、暴風、冬の日本海。車から出ると降り始める雨。激さむである。絵に描いたような地獄絵図に心が折れそうになったけれど、せっかく来たのだから挑戦してみる。

アオイガイの殻を見つけるコツ

アオイガイ

アオイガイの殻を見つけるコツをご紹介(あくまで個人的な見解です)。

平日かつ時間帯は早朝

カモメ
鳥はアオイガイの天敵

できれば平日ほうが見つけやすい。土日は人が多く、競争率が高い。先客がいれば見つけられる確率はガクッと下がってしまう。また、早朝は人が少ないことに加えて、カラスやカモメなどに突かれて殻が壊れてしまう危険性も低い。

波打ち際とゴミの多い場所

砂浜であればどこにでも落ちているわけではない。アオイガイの殻は波に押し寄せられて漂着するので、波打ち際がホットスポット。もしくは、ゴミが多く漂着している場所もおすすめ。ただ、波打ち際から離れれば離れるほど、新しいものは少なく破損している場合も。

人の少ないマイナーな砂浜

鳥取の海

有名どころは先客が多いので、できるだけ人気のない砂浜のほうが確率は高い。アオイガイのことを知らない人でも“珍しい形の貝殻”は持って帰りたくなってしまうから、人口密度は薄いにこしたことはない。

いざ、アオイガイ拾い!

寒さに震えながら長靴に履き替えたのはいいけれど、砂浜に降り立つと一層風が冷たい。むしろ、砂まで混じって痛い。思い描いた“優雅なビーチーコーミング”は見事に砕け散った。

おまけに波も高く、幅15mほどの砂浜の奥深いところまで波が押し寄せているではないか。「……普通に危ないやつ」心の声が漏れる。油断すると足をすくわれるので、波から目を離さないようにアオイガイを探す。

流石にライバルがいないだけにポンポン見つかるな。傷のない完品が2つに少し欠けたものが1つ。目的を持ってなにかを探すのは、まるで宝探しのようで、それだけで楽しいもの。

二つ合わせると綺麗な葵模様。名前の所以だ

寒いながらも気分良く探していたところ、一際大きい波がやってきて長靴が足上浸水し、意気消沈。結局のところ、穴が空いたものを含め5つのアオイガイの殻を拾うことができた。

まとめ:漂着したアオイガイの殻を探して鳥取の砂浜へ

暴風雨と荒波にもまれはしたけれど、無事アオイガイを見つけられて一安心。次に来るのはおそらく来年だろう。一年に一度のお楽しみ。

帰って水洗いして部屋に飾ってみる。見るたびに寒さと砂が目に入る苦痛を思い出すけれど、それはそれでよい思い出だ。