モリアオガエルとヤマカガシの攻防!繁殖と捕食の関係

時期は6月、場所は岡山県。

生き物を目にする機会が本格的に増え、たまに降る雨がさらに拍車をかける。路上にカエルやらヘビやら出歩いていないかと、車をゆっくり走らせていると5m程の小さな池を発見。

「この時期ならモリアオガエルがいるかも」そう思って、エンジンを切って観察に向かう。

モリアオガエルの大繁殖!

車を降りてすぐに「コココッ」と独特な鳴き声がしたので、勝利を確信すると案の定、フワフワした卵塊が枝のあちらこちらに実っている。

それどころか、岩にまで産み付けられているではないか。あまりこだわりはないらしい。

さらに目を凝らすと木だったり水面だったり至るところにモリアオガエルの姿を発見!

何度見てもこのサイズ感と緑色、そして個性あふれる模様には目を引かれる。なごやかに繁殖行動を眺めていると、茂みの奥からなにやら不穏な視線が送られている

ヤマカガシ襲来

大きなヤマカガシが、繁殖に集まったモリアオガエルを捕食しようとやってきた

木にいる個体ではなく、岸際で待機しているものを目をぎらつかせながら狙っている。ただ、意外とカエルも俊敏で、近付かれる前に逃げることが多い。それでも、2~3匹は逃げ遅れて餌食になっていた。

自然の摂理」としか言いようがないけれど、繁殖中でも気が抜けない光景に「自然の厳しさ」を感じる。カエル好きには抵抗があるかもしれないが、ヤマカガシもいたずらに捕食しているわけではない。

ただただ「生きる」ためなので、人が手を出すのはお門違いである。

斑模様のモリアオガエルに遭遇!

モリアオガエルとヤマカガシの攻防を観察し終えて、またやみくもに車を走らせる。

車1台分の道をゆっくり走っていると、なかなかエモい野池を発見。さきほどの場所と負けず劣らずモリアオガエルが大合唱している。

鳴き声がする方をたどっていくと、少し風変わりな姿をしたカエルが目に入った。

やたら斑模様が濃いモリアオガエル

今まで見たなかでも、かなり特徴的だ。むしろ、黒の割合の方が多いのではないだろうか。

モリアオガエルらしからぬチョコミント柄に目をひかれてしばらく眺めていると、嫌気がさしたのか池の中心に泳いでいってしまった。もうちょっと観察したかったけれど、気を取りなおして池の周囲を見てまわる。

「もしや、こんな模様の個体が多いのでは?」と思って15匹ほど観察してみたものの、特に変わったことはないノーマルカラーばかりだった。

生き物探しは一期一会

あの独特の模様は単なる個体差だったようで、次に会うのはいつになるやら。

まぁ、そんな「一期一会」が生き物探しの楽しいところなのだけれど。