【数百キロを突っ走れ!】ハコネサンショウウオ新規開拓

サンショウウオの観察も落ち着いてしまい、特に目標もなくのんびりと過ごしていた秋のある日。

例年では考えられないほど暖かい秋だったのだが突如として気温が下がりはじめた。こういうときに体がムズムズしてくる。サンショウウオの観察に出発だ。

どうせなら新規開拓・苦手克服

既存ポイントを周回したとしても燃えるものがないので即却下。

新規開拓にフォーカスすることにした。さらに過去の華麗な坊主体験から苦手意識のある某エリアにフォーカス。

これぞチャレンジ×チャレンジのコラボレーションが奏でるストイックサンショウウオである。ストイックというか単なるギャンブルでしかない。

いつの世もギャンブルは人を魅了し、時に破滅させてしまうものである

ギャンブルはクセになる

Google mapで苦手エリアを拡大。過去の遺物として大量のピン留めに出会った。

数年前の自分とGoogle map上でしばし向き合う。ピン留め(ポイント選定)が雑すぎる。

いかにこのエリアに苦手意識があり試行錯誤していたのかを物語っている。

仕事においては短所を克服することよりも長所を伸ばす方針なのだが、趣味においてはギャンブルという観点で苦手に挑戦したくなる。

これまでのちょっとした経験をもとに、ターゲットポイントをチューニングしていつも通りカーシェアで現地に向かった。

秋パターンが読めない

このエリアは春に開拓しはじめたばかりで秋には訪れたことがない。

そこでまず既存のポイントに立ち寄り、このエリアの秋パターンを調べることにした。

既にチキン全開である

しかしなぜだろう、他のエリアで身につけた"成体秋パターン探索術"が全く通用しない。

割と秋パターンをナメていたのだ。

「楽に優勝だろう」などど考えているときはいつも坊主である

同じ種でもエリアによってライフスタイルが異なるのか?

気温が高すぎ? / 低すぎ?

地形の差分が影響??

などなど次のアタックに向けて悶々と考えている時が楽しい。やはりサンショウウオ観察はギャンブル率が高くてよろしい

初心に返って幼生探し

このエリアの幼生は独特の色をしている

いきなり調子に乗って成体チャレンジを繰り返し疲弊するという初歩的なミスを繰り返して足元もふらついてきたところで、雰囲気の良さそうな川に到着。

岩に腰を下ろして「今回も坊主か」と半ば成果を諦めつつ足元にあったいい感じの石を捲ると、見覚えのある動きが!

この見覚えのあるニョロは!

・・・間違いない、ハコネサンショウウオだ!

やはり成体だろうが幼生だろうが関係ない、新規開拓が成功したときが一番嬉しい。

これだからこの趣味やめられない

後日、生息密度を知りたかったので金魚網を持って再訪。

源頭部まで上り詰めたうえで、幼生がどこまで生息しているのかを調べる「ハコネ幼生が見えなくなるまで川降るチャレンジ」もしてみた。

沢というか完全に"川"と呼ぶべき場所にも幼生が数多く生息していることを知ることができ、またひとつ良い経験をすることができた。

模様の個体差が激しいのもハコネ幼生の魅力

雨の日の成体チャレンジ

ウェーダー+チェーンスパイクという重武装で挑む

数多くの幼生に出会うとやはり成体にも出会いたくなるもの。

ただし既存ポイントでは秋パターンが未だに不明のままだ。

そうとなれば、普段は発動しないハイリスクな最終オプション=雨天夜間観察の出番である。

これは何度も記事に書いている通り、沢や河川の増水、転倒による怪我など非常にリスクが高いので全くお勧めできない

雨が上がるタイミングを見計らってウェーダー+チェーンスパイクという重武装とともに現地へ到着。

恐る恐るポイントへ向かうとほとんど増水していなかったため歩を進めたが一向に成体の姿はない。

以前、別のポイントでKazuhoと開催した「環境に手を触れずにサンショウウオ見つけるまで帰れま10」を思い出しつつ、地表に姿を見せているサンショウウオを探すが見つからない。

なかなか見つからないとだんだん思考ロジックが「普通のひと」に近づいてくる感覚。

  • 寒い
  • あったかいコーヒー飲みたい
  • 風呂入りたい
  • 布団入りたい

そして「坊主」を確信して帰路についた瞬間、足元にそいつはいた。

異様に大きな頭部が枯れ葉の隙間から覗いていたので何とか気づけたが、普通ならスルーしているレベルだった。

一見、目立ちそうな派手な色合いだが、生息地においては見事なカムフラージュとなる。

頭部が大きな個体だったから気づけた

おわりに

今回の幼生・成体のチャレンジで痛感したことがある。

  • 優勝を確信した瞬間から坊主は始まる
  • 坊主を確信した瞬間から優勝は始まる

過去の観察を振り返ってもこの通りになっていると思う。

人によって当てはまる、当てはまらないがあると思うけど要はいつも謙虚に、調子乗るなってことなんでしょうな。

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