前回「久しぶりのネコザメ釣り」の続き。
まだ時間があったので少々寄り道をして漁港へ向かう。
お決まりの流れ藻採集に勤しむ。
開始早々、マツダイの姿がちらほら。
障害物に着くこともなく優雅に泳いでいる。
相変わらずカッコイイフォルムだ。
大きいマツダイを発見し釣りで狙ってみたが警戒されてダメ。
仕方なく網で狙うと難なく捕まえることができた。
親指サイズばかりだったから嬉しい一匹。
美味しいという話も聞く。
お持ち帰りして夕飯に。
この他にもざっと見ただけで5~6匹はふらふら漂っている。
そんな緊張感の薄い姿をぼ~っと眺めていると
見慣れない物体が二つ浮かんでいることに気が付いた。
最少はクラゲかとも思ったがしっかり頭もあるし意志を持った泳ぎをしている。
イトヒキアジの幼魚だろう。
チャレンジしてみたものの意外と素早く早々に諦める。
こんな可愛い輩も発見。アミモンガラ。
レギュラーメンバーである。
大きくなると太々しくなるけれど。
レギュラーメンバーをもう一名発見。
ゆっくり網を入れるとそのままネットイン。
ソウシハギ。
ユーモア溢れる柄をしている。
味も気になるところだけれどもう少し生きていたいので、遠慮する。
ソラスズメ釣り
流れ藻採集も疲れてきたところで、
漁港の小魚釣りに挑戦してみる。
狙いは“ソラスズメ”。
そう珍しい魚ではないけれど鮮やかなブルーが目を引く。
個人的に好きな魚。
エサは昨晩のぶっこみ釣りの残り「イカ」。
小さく小さく細切れにしてタナゴ針につけて投入。
最初は当てもなく漂っているが餌の臭いに釣られて、
ふわふわ寄ってくる。
エサをくわえては吐きくわえては吐き、細かくされ挙句の果てに針のみに。
意外と難しい。
フッキングのタイミングが見つからない。
試行錯誤した末、タナゴ針をペンチで曲げ極小にし、
ゴミくずのようなサイズの餌をつけて即合わせという結論に至った。
実に蒼い。
目の覚めるような蒼。
苦労しただけに嬉しい一匹だ。
環境の変化や大きくなると黒っぽくなるらしい。
これがホントの“空スズメ”ってか。
ちょっとタナゴ釣りに近い趣を感じる。
引きは関係なく、美しい魚が上がってきたときの感動を楽しむ。
アドレナリン出まくる釣りも良いけれど、
こういう癒しの釣りも良いよね。
心が穏やかになる。
忙しい時にこそ行きたくなる、
ゆったり時間の流れる釣り。