ヒダサンショウウオは流水性サンショウウオの原点

自分がサンショウウオを探し始めたのは2015年の冬。

今年で早4年目になるのかな?

よくもまぁ飽きもせず続けているもんだ。

さまざまなサンショウウオと出会ってきたけれど、

一番感動するのはやっぱり「最初の一匹」。

一種に一回しか味わえない瞬間。

二回、三回と回数を重ねるうちに感動は徐々に薄れて、安心に変わってくる。

「まだ、変わらずいるんだな」

そんな出会いが増えている。

流水性サンショウウオの原点「ヒダサンショウウオ」

初めて見つけた止水性の小型サンショウウオはカスミサンショウウオ。

流水性はヒダサンショウウオ。

どちらも別段思い入れのある種類だ。

特にヒダに関しては相当苦労したので深く記憶に刻まれている。

そんな宿敵とも呼べるサンショウウオに久しぶりに挑戦してみた。

違う目的もあったけれど、それはまた別のお話で。

ヒダサンショウウオ、新規開拓!

中国地方のとある山にて。

完全に新規開拓の場所である。

初めての場所はいつになってもワクワクするもんです。

そそくさと準備を済ませ....ようとしたのにカメラに異変が!

「なんかデッカイレンズがついてるんだが」

レンズを付け替えるのを忘れてきた。テヘッ!

仕方がないのでコンデジを首から下げて山に入る。

これはこれで初心に帰ったみたいでちょっと楽しい。

迷走しながら山奥へ

よさげな雰囲気の沢を見るたびに、

「ここじゃない」

なんの根拠もない我が勘を頼りに山の奥深くへと足を踏み入れる。

20分程、登った頃だろうか。

「なんかここっぽい!」

なんかビビッときたので第一観察ポイントに決定。

宿敵、ヒダサンショウウオに遭遇

サンショウウオ探しで大事なことは「いかに楽をするか」である。

石とか重たいしデカイ倒木持ち上げるのもしんどいし、よーしやん。

そんなわけで、手近な林道わきの倒木にロックオン。

そんな幸先よく見つかれば苦労はしない。

苦労はしない。

苦労はしなかった。

尾を持ち上げて威嚇するものの迫力は皆無

なんともマッシブなヒダサンショウウオ。

バランスよく入った黄色い斑がなかなかいい感じ。

尻尾を持ち上げて威嚇しておりますが、

“可愛らしい”以外の何物でもないので逆効果かと。

この周辺に生息していることがわかったのでもう少し登って、

もういっちょ開拓してみよう。

ヒダサンショウウオの一大生息地

また、10分程登山して新しい場所へ。

さっきと同じ要領で林道わきの30cm程の小さな石を持ち上げる。

そんな楽ばっかりして都合のよい話が....

ある。大いにある。

こんなにサクサクっと見つかるとは。

この山のポテンシャルは計り知れない。

近くには大規模なガレ場もあって、生息環境としては申し分なし。

一見平面に見えるかもしれないが、この下は立体的に石が組み合わさっていて、

サンショウウオに限らずたくさんの生き物の住処となっている。

幼生もしっかり確認!

これだけ成体の密度が濃いのであれば、幼生もいるはず。

だいぶ日も暮れてきたのでヘッドライトをつけて沢をのぞいてみる。

案の定、お腹プリプリのヒダサンショウウオの幼生を発見!

繁殖も上手くいってるようでなにより。

幼生のステルス性能がハンパない

背景に見事に溶け込むヒダサンショウウオの幼生

周囲に完全に溶け込むステルス性能。

動かなければそうそうバレることはない。

遺伝子に刻まれた生存戦略。

おわりに

初心に帰ってサンショウウオを探してみた今回。

昔よりは精度の高いサンショウウオレーダーが備わっているような気がする。

写真を見返しながら少しの間自惚れていたけれど、

よくよく考えれば山の自然度が高かっただけだなと気付く。

豊かな自然が残っていればこそ出会える生き物たち。

遊び相手になってくれて感謝です。

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