『日本三大怪魚』
「イトウ、アカメ、ビワコオオナマズ」
釣りたい魚を追っかけていたらいつの間にか達成しておりました。
それぞれにストーリーがあって、今でも鮮明に思い出せる。
それほど印象的だった三種。
「簡単だったね~」
とは口が裂けても言えない。
琵琶湖本湖のビワコオオナマズ
「2015.6」
本当に苦労した一匹。
釣れるまでに二年を費やした。
日のない時間帯、延々と投げ続けてもまったく生命感がない。
最後の最後の最後に返事をしてくれたかけがえのない一匹。
高知のアカメ
「2016.7」
うだるような熱気と殺人光線と化した日差しの中、狙ったアカメ。
潮汐もあって一筋縄ではいかず、
追ってくるものの食い切らない。
「距離感が難しい」魚だった。
最初の一匹はとても小さなアカメだったけれど、
その後釣ったどれよりも印象に残っている。
小躍りする勢いで写真を撮りまくった。
この「紅」は脳裏に焼き付いて離れない。
北海道のイトウ
「2018.9」
三種の中で一番遠くて怖い釣行だった。
なんといっても北海道。
飛行機からのレンタカーで移動時間だけでも計り知れない。
そしてヒグマ。
こやつの生息地に踏み入れる恐怖。
どこからともなく漂ってくる獣臭。
自分の倍はあろうかという足跡。
終始怯えながら釣りをしていた。
「ヒグマの恐怖、釣れない、タイムリミット間近」
とてつもないプレッシャーを感じ絶望に近い感情を抱きながら、
キャストだけ繰り返していると最後の最後に釣れてくれた一匹。
いろんな感情が込み上げてきた一匹。
おわりに
釣りは楽しいことばかりじゃない。
お金はかかるし、泥まみれになるし、危ないし、
そもそも釣れないことだって大いにある。
不満を数えれば両手でも足りない。ホントに。
それでも辞められない「なにか」。
それががこの三匹には詰まってます。