-地底への挑戦-  新種ツルギサンショウウオ登場

小型サンショウウオを始めてからずっと気になっていたこの記事↓

my favoriteのイシヅチサンショウウオとコガタブチサンショウウオ四国型が同所的に生息ですと・・・? コガタブチサンショウウオ四国型は"観察しておきたいサンショウウオリストNo.1"だったし、 時期的にも良さそうだ。当サイト管理人 Kazuho 氏と無理矢理スケジュールを合わせ、四国へ突撃。

溢れ出す魅力 魔性の地・四国へ

以前、イシヅチサンショウウオの記事にも書かせてもらった通り、イシヅチ狙いで何度も四国を訪れていたら、サンショウウオだけでなく四国が持つ魅力も再発見。いつしか自分の中で、心の底から癒されるポイントになった。カラダが勝手に四国を目指している。

淡路島 たまねぎカレー
途中、淡路島で食べたたまねぎカレー!

家に着いた後、高額な高速道路料金とレンタカー/カーシェア料金の請求明細を目の当たりにして「こりゃ死ねる!」と思い知らされるも、サンショウウオを目的とした四国訪問は今回で6度目になる。

これはもう中毒症状以外の何物でもない。サンショウウオ好きにとって四国は"魔性の地"と呼んで差支えないだろう。もちろんサンショウウオ以外にも魅力たっぷりなので、サンショウウオ観察が落ち着いたらゆっくり観光を楽しみたいものだ。なかなか落ち着かないけど。

"コブチ"卒業!新種ツルギサンショウウオに

サンショウウオ好きにとっては2019年は令和元年である以上に「細分化の当たり年」であった。まずはブチサンショウウオが3種に細分化され、往年のカスミサンショウウオもなんと9種の新しいサンショウウオに細分化された。

セトウチサンショウウオ
もうカスミじゃないのよ。

そしてひと昔ほど前までブチサンショウウオと一緒くたにされていたコガタブチサンショウウオがさらに細かく4種に分かれた。"コガタブチサンショウウオ四国型"と呼ばれていたものは2種に分かれ、イヨシマサンショウウオおよびツルギサンショウウオになった。あーややこしい。

今回の狙いは生息エリアと外観からツルギサンショウウオだと思われるので、ツルギサンショウウオとして本稿を書いていきたい。(※もしもイヨシマサンショウウオだったらごめんなさい。)

コブチ」の愛称で親しまれていた本種が、「ツルギサンショウウオ」という何ともいかつい名前になってしまい、少々戸惑っているのは私だけではないはず。「コブチっていいよね。あ、ごめん、今はツルギね。」そんな会話が日本中で交わされていることだろう。え、交わされてないって?

いざフィールドへ

Kazuho 氏秘蔵のポイントに到着。こうして寄稿させてもらっているが、今でも筋金入りのトトコレファンである自分は、「おお、ここがトトコレのアノ記事に載っていたポイントなのか!」とドラマのロケ地にでも訪れたような気分。我ながら純粋である。

今回のポイントは今までの小型サンショウウオ生息地とは趣が異なる。かなり危険なポイントなのだ。それ相応の覚悟が必要な場所。身の安全を確保するために"秘密道具"を用意してフィールドへ臨んだ。

チェーンスパイク
生き物観察の域を超えてきた気がする。

コガタジャナイブチサンショウオ発見!

危険なフィールドをひょいひょいと進む Kazuho 氏を必死に追いかけ、何とかポイントに到着。早速、探し方のレクチャーを受ける。なるほど、こういうことなのか。自分の中で何かが弾けた。「精神と時の部屋」から出てきたような感覚。オラ、ワクワクしてきたぞ!何かを掴み取ったような自信とともに、岩を2つ3つめくってみた。

出た!いきなり出た!コブチだコブチだ!正真正銘、コブチ四国型だ!ツルギサンショウウオだ!

ツルギサンショウウオ
でっ でかっ!!

・・?ちょっと待て。何だ、この大きさは。ヒダサンショウウオと同等、いやそれ以上かも。全くもってコブチ感がないのだ。本種だけの特徴的な模様を期待していたのだが、模様よりもまず、その大きさに驚愕したのだった。予想外の発見も生き物探索の醍醐味の1つだ。

国産種離れした魅惑のマーブル模様

最初の1匹を自分が出せた感動に浸りつつ、その後も 夜の森の中で探索を続行。いろいろな個体に出会った。

ツルギサンショウウオ
まるで外国産種のような外見
ツルギサンショウウオ
こいつたぶんいいやつ。そういう顔してる。
ツルギサンショウウオ 幼体
ミニサイズな幼体たち。
ツルギサンショウウオ
尖った雰囲気のメス
ツルギサンショウウオ
僕と付き合ってください!
ツルギサンショウウオ
もはやツルギにもイヨシマにもコブチにも見えない。

どの個体もひたすら美しい。自分はこれを見たかったのだ。感動しっぱなしである。ちなみにまだ見たことはないが、ツルギと同じく"元コブチ四国型"であるイヨシマサンショウウオも美しいマーブル模様を持っていると聞く。よし、来年2020年は東京オリンピックに合わせて、イヨシマサンショウウオに出会う年にしよう。

スペシャルゲスト登場!

その後もいい年をした男2人が山中で探索を続行する。何かにとり憑かれたように。しかし生き物に対する感謝を忘れずに。これがKazuho-kemur探索チームのキャッチコピーである。悟りを開いた僧侶のように、殺気を出さず慈悲の精神で。時折、持ち前の煩悩もいかんなく発揮しつつ黙々と探していく。

シーボルトミミズ
超巨大シーボルトミミズ出現! このくらいのサイズになるとツルギよりレアらしいよ。
タゴガエル
なんだ、またタゴか

そして遂にmy favorite salamander、イシヅチサンショウウオも登場。本当にツルギサンショウウオと混成していた。1つのポイントで複数のサンショウウオが現れたときほど嬉しいことはない。

イシヅチサンショウウオ幼生
いつも行くポイントにいる幼生たちと比べるとシャイだな。
イシヅチサンショウウオ
四国の青い星、降臨

次回への野望

Kazuho 氏の強力なサポートにより実現した今回のツルギ探索。彼の洞察力、判断力の奥行の深さにはお世辞抜きに驚かされる。今回の探索では僅かではあるが、彼のエッセンスを盗めた気がした。よし、次回はこの盗み取ったエッセンスをフィールドで活用して、サンショウウオを見つけてみようではないか。帰り道、徳島に立ち寄り、徳島ラーメンをすすりながら密かにそんな野望に燃えるのだった。

疲弊したカラダに塩分が染み渡る。最高のフィナーレ。
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