【他力本願】チュウゴクブチサンショウウオを探しに行く

サンショウウオ探しに燃え尽き、このブログも放置しつつ、何もせずにいたら体重だけが増えてしまった今日この頃。

前々から宿題として取っておいた「チュウゴクブチサンショウウオ」を探しに行ってみた。

新幹線を利用する

薄いグレーのニクいやつ

実家へ帰ってからのアプローチを除き、これまでサンショウウオ探しに車と在来線以外の交通手段を使ったことがない。

が、今回のターゲットであるチュウゴクブチサンショウウオ(以下チュウブチ)の生息地は筆者が住む大阪からはかなり遠く、車でのアプローチは二の足を踏んでいた。

行くとしたら新幹線か飛行機+レンタカーかカーシェアという組み合わせになるためサンショウウオ探しにそこまでするのか!?となかなか実行に移さないでいた。(*筆者は車を利用して日帰りで手軽に行けることがサンショウウオ探しの魅力だと思っているフシがある。

さあ、どうしたものか。

悩み始めていくらか時が経ったある日。

中国地方に引っ越した知人が車で駅まで迎えにきてくれてそのまま探索に向かえるという。

しかも彼はチュウブチをよく見つけている。

ポイントも知っている。

条件は全て揃っているではないかっ。

喜んで彼に全てをお願いすることにした。

行き先はどうする?

行き先は広島に決定。

理由はただ1つ。

中国地方には同所的にヒダサンショウウオも生息しており、チュウブチと混成している。

噂によると、西に行けば行くほどヒダの生息が薄くなり、チュウブチが濃くなるらしい。

そう聞いたからだ。

本当にそうなのかは実際に探してみないとわからないが、頃合いを見て行き先は広島に決定した。

猶予は15時間

始発に乗ろうとしたらまだゲートが開いてなかった

可能な限り探索時間を確保するために、始発で出発。

筆者はどうしても家のベッドで寝たいタイプなので日帰りでのアタックである。

となると、遅くとも最終の新幹線で帰ることになるので、計算すると移動も含めて現地で過ごせるのは15時間ほどになる。

その時間内でチュウブチを見つけなければというプレッシャーが実に心地よい。

そうこうしてる間に広島に到着した。

探し方がわからない

知人と合流し、早速彼のポイントへ。

他力本願とはなんと素晴らしいことか。

サンショウウオ探しで最も苦労する「ポイントの選定」をしなくていいのだ。

これはまずい。

病みつきになりそうだ

しかも運転もしなくていいのだ。

たまらないものがある。

そんなイケないことを考えているうちにポイントに到着。

ここはハコネサンショウウオも生息しているそうで、景観はまさにハコネ生息地。

ハコネ臭がプンプンするし、実際に幼生も数匹を確認した。

わかりづらいがハコネサンショウウオ幼生

しかし本命のチュウブチが潜んでいそうなポイントが、ない。

以前、Kazuhoが岡山でチュウブチを出していた光景を参考にしようにも、そんなポイントがない。

こうなったら種を問わずサンショウウオが潜んでいそうなポイントをしらみつぶしに探す究極奥義「なんでもサンショウウオ」を披露するしかない。

それでも見つからず諦めて帰路につきつつ、ダメもとで石を返すと、一匹のチュウブチが出てきたのだった。

マホロバっぽいかな?

ワガママ全開

無事にチュウブチを出せて一安心。

のはずが、他力本願の悪い部分が明るみに出る。

もっと銀斑が多い個体を見てみたい

自力での探索なら成果に満足して帰路についてもよいレベルだが、他力本願のせいだろうか、さらなる欲求、というかただのワガママが込み上げる。

優しい知人はこんなワガママにも付き合ってくれ(ありがとう)別のポイントへ。

相変わらずの凄腕を発揮して、狙い通りの銀斑多めの個体を見つけてくれたのだった。

おわりに

まじまじと観察させてもらうと、形態的には見慣れたヒダサンショウウオと同じであるものの、黒い地色にシルバーの斑紋が組み合わさってモノトーンの魅力が爆発している。

何億年かぶりにサンショウウオに感動している自分がいる。

次は銀斑の多い個体を自力で見つけるぞ。

でもポイントへは彼に連れて行ってもらおう。

すっかり他力本願の病に犯されつつ、美味しいラーメンでチュウブチ探索日帰り旅を締め括ったのだった。

甘く奥行きのある絶品スープが炸裂

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