週末というのにまったく予定がなく、
なにかお面白いことはないかとUKに聞いたところ、
“鯛ラバ”なるものが劇的に楽しいらしい。
なんでも「タダ巻き」するだけでタイが釣れるとかなんとか。
それは行かねばならんな。
UKに予約を取ってもらって、UKに車を運転してもらい、
UKの釣り具を借りて釣りをする。
夢にまでみた大名フィッシングにいざ出陣!
鯛ラバ初挑戦!
今回お世話になるのは三重県南伊勢の『勇一丸』。
マイルドな雰囲気の優しい船長さんにお世話になる。
6時頃出船。
ポイントに着くや否やUKに教えてもらいながら、タックルを組む。
「ヘッド」というオモリ(一個数千円するらしい)に、
「スカート」なるピロピロしたものとワームを付けて底まで沈める。
あとはゆっくりゆっくり等速で巻き上げてくるだけ。
「こんなのでタイが釣れるのか...」
正直、半信半疑である。
疑いの目を向けながらUKの方に目をやると、
早速竿を曲げているではないか!
針がかりしても落ち着いて同じ速さで巻くのがミソらしい。
どんなやつがあがってくるのか、
期待に胸を膨らませて待っていると、
予想外の魚が浮かび上がってくる。
でっかいアマダイ!!
こんなものまで釣れるのか!鯛ラバ!
俄然やる気が出てくる。
氏曰く、スカートの色も大きく関係するらしい。
水深によって見えやすい色が変わると。
言われるがままにカラーチェンジをして間もなく。
待望のアタリ!
鯛ラバの基本はアタリが来てもそのまま巻き続けること。
しっかり針がかりするまでフッキングしてはいけない。
頭でわかっていても、体は正直。
「あっ、やべ」
景気よくフッキングを入れてしまう。
それでもなお生命感は竿先にあり、胸をなでおろす。
ドキドキしながらゆっくりゆ~っくり巻き上げる。
とても長い時間に感じる。
水面を割ったのは見慣れていても釣り慣れていないピンクのお魚!
マダイ!!
大きくはなくとも感動は一際大きい。
初めての釣りならではの喜びである。
本命の顔を拝むことができて一安心。
したのも束の間、またもやアタリが!
エソ!
かまぼこでおなじみのお魚であるが、
鋭い歯で仕掛けを切ってしまうことがある。
あまり喜ばれない魚ではあるものの、
正直、釣れたらなんでも嬉しい。
UKはこんなにビッグなウッカリカサゴを釣獲。
水圧の変化で目が飛び出て凄いことになっている。
その後も釣れ続けるうっかりもの。
ジギングでも釣れる。
めちゃくちゃ楽しい!
イージーにデカイ魚が釣れる。
正に求めていた釣りである。
魚も釣れるし天気も最高。波も穏やか。
目をつぶってうとうとしながら癒されていると、
船が猛スピードで鳥山に向かっていくではないか。
ワラサのナブラが出現!
残念ながら針にかからなかったけれど、
とてもエキサイティングな光景だった。
気を取り直して仕掛けを鯛ラバに戻す。
するとこんな珍客も登場。
ホウボウ。
カラフルな胸鰭を持つ非常に「映える」やつである。
しかも高級魚。
鯛ラバは釣れる魚が皆美味しいから嬉しい。
楽しい時間はあっという間で12時頃帰港。
終始魚の顔が見れるとても癒しの釣り「鯛ラバ」。
すっかり虜になってしまった。
次が待ち遠しい!