2020年到来。
根拠のない高揚感。何かやりたい。いてもたってもいられない。思いついたのが今回の企画。
「最寄りの流水性小型サンショウウオを探してみた」
モヨリノサンショウウオ
実は実家から徒歩5分程度の場所に某止水性小型サンショウウオが生息しているのだが、かなり厳重に保護されているので観察は厳しい。
おまけに止水性には何故か燃えないので、流水性をターゲットにすることにした。個人的な趣味として渓流の方が色々な意味で燃える。
ひょんなことから気になる情報をgetした。
実家から何と車で35分の場所にサンショウウオが生息しているらしい。しかもルートは一般道だ(Google map調べ) 。
本当にこんな標高が低い場所に流水性サンショウウオが生息しているのか半信半疑ではあったが、とりあえず現地へ向かった。
負け試合の香り
現地到着。
本当に一般道を使って35分で着いた。流水性サンショウウオは人口密集地から遠く離れたところに生息地していることがほとんどなので、本当にこんなところに生息しているのか疑わしい。
半信半疑で探索開始。
サンショウウオが生息していそうな沢はない。沢というか小川ばかり。こんなところにいるわけがない。
負け試合の香りが漂うが、最近スポーツ感覚でサンショウウオ探索を楽しんでいる自分はこの低山を根こそぎ歩き回った。その結果、有酸素運動としては十分楽しむことができた。
伏流水への挑戦
尾根を走破し、別ルートで帰路へ。
心地よい筋肉疲労とたっぷりの汗。実に健康的だ。
そこへ現れたデジャヴ。地形と植生が以前サンショウウオを見つけたポイントと完全に一致している。
しかし水が見当たらない。よくよく付近を観察すると僅かに水が染み出している場所があった。
これはアレだ。
たぶん地下に伏流水があるやつだ。伏流水まで掘り進むわけにもいかないのでこういうポイントは普段はスルーしていたが、想像力を働かせ、デジャヴなポイント付近を探索した。すると・・・
マホロバサンショウウオ幼体。
幼体は初めて見た。”最寄りのサンショウウオ”は実在したのだ。
負け試合でもそこそこ体力づくりにはなるので有意義ではあるのだが、やはり勝てた方が何倍も面白い。
おわりに
今回の探索は実家最寄りの生息地確認だけでなく、今後のサンショウウオ探索に有用な様々なデータを入手することができた。そして一眼レフを持参していないときの方が遭遇率がぐっと上がることもわかった。
新たな発見を土台に可能性がさらに広がる。サンショウウオ観察というスポーツのポテンシャルは計り知れないのだ。